インテリアで使われている素材の、パイン材とはどんなものかご存じでしょうか。はっきり答えられる人は少ないかと思います。
パイン材は木材の1つで、木のぬくもりを感じさせることから、数ある木材の中でも人気となっています。
そこでこの記事では、パイン材の特徴やメリットとデメリットについて、それぞれ解説していきますね。
この記事が、パイン材の特徴を理解するうえでの判断材料として役立てればうれしいです。
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パイン材の原産地や名前の違いとは

パイン材とは、日本でよく見かける松を加工した木材のことをいいます。主な原産地は日本ではなく、北米や欧州といった海外であることがほとんどです。
パイン材の色は白いものから薄黄色があり、色合いの強さによって名称が異なります。例を挙げると、イエローパインやホワイトパイン、ポンデロッサパインといったものがあります。
ちなみにパイン材の種類数は、50種類以上あるとも言われていますよ。
パイン材のインテリアコーディネート例
パイン材のインテリアコーディネートは、主に「ナチュラルスタイル」が取り入れられているものが多いです。
こちらの写真は、リビングにあるフロアやインテリアなどを全てパイン材にした、「ナチュラルスタイル」です。室内が明るい色になっていて、温かさを感じるようになっています。
フロアの肌触りも良いことから、足元から柔らかさが伝わるようになっています。
次の項目から、パイン材のメリットを3つそれぞれ紹介していきますね。
パイン材のメリットとは①香りが良い

最初に紹介するパイン材のメリットとは、木材の香りがいいことです。パイン材は、葉っぱが針のように細長い特徴を持つ、針葉樹を基に作られています。
針葉樹は木のなかでも香りが強いとされていて、パイン材は他の木材よりも木の香りを感じられますよ。
木の香りはリラックス効果を与え、まるで森のなかにいるかのような落ち着きが得られます。
他にもパイン材には、消臭効果や抗菌作用もあるため、有害な物から私たちを守ってくれるのです。
パイン材のメリットとは②肌触りの柔らかさ

次に紹介するパイン材のメリットとは、肌触りが柔らかいことです。手触りが柔らかいことから、ぬくもりを感じさせるかのような気分になれますよ。
さらに、パイン材の柔らかさは、コンクリートよりも衝撃を吸収する力に優れているとも言われています。そのため、パイン材が使われているイスは足腰に優しく、座り心地がいいです。
柔らかさのある素材を楽しみたいなら、パイン材が使われているインテリアを選んでみてはいかがでしょうか。
パイン材のメリットとは③価格が安い

最後に紹介するパイン材のメリットとは、価格が安いことです。パイン材は他の木材とは違って流通量が多いことから、コストがあまりかかりません。
パイン材は、加工しやすい素材のため量産に向いていて、ホームセンターやインテリアショップなどで多くの種類のパイン材が販売されています。そのため、棚板や本棚のDIY素材としてよく利用されています。
ちなみに、DIY用のパイン材は1,000円台から購入可能ですよ。
次の項目から、パイン材のデメリットを3つそれぞれ紹介していきますね。
パイン材のデメリットとは①傷つきやすい

最初に紹介する、パイン材のデメリットとは傷つきやすいことです。
パイン材は、素材が柔らかいことからダメージを受けやすいという性質を持っています。パイン材は表面硬度が低いため、他の素材よりも強度が劣る傾向にあるのです。
そのため、パイン材が使用されているインテリアを引っかいたり、物を落としたりした場合は傷が付くことがあります。
パイン材が使用されているインテリアを使うときには、傷つけないように慎重に取り扱う必要があります。
パイン材のデメリットとは②色が変化しやすい

次に紹介する、パイン材のデメリットとは色が変化しやすいことです。
買ったばかりのパイン材は明るめな色ですが、使えば使うほど経年により色が変化していき、最終的には飴色に変わります。
そのため、経年変化による色の味わいを楽しめる人はいいですが、最初の明るめな色を長く楽しんでいたいという人には不向きです。
経年による色の変化は、全てのパイン材に起こることなので、避けて通れません。
パイン材のデメリットとは③湿度に弱い

最後に紹介するパイン材のデメリットとは、湿度に弱いことです。
パイン材などの木材は、素材に加工された後でも樹木として呼吸を続けています。そのため、湿度が高いときには空気中の湿度を吸い込み、湿度が低いときには空気中に水分を放出します。
このように木材は、呼吸を通じて湿度を吸い込んではき出すことを絶えず繰り返しているため、木材の反りやひび割れなどの変形に繋がるのです。
パイン材が使用されているインテリアは、湿度に弱く変形しやすい点に注意しておきましょう。
パイン材を長持ちさせたいなら水分に気をつける

ここまで、パイン材のメリットとデメリットをそれぞれ紹介していきました。できることなら、パイン材のインテリアを長持ちさせて使っていきたいですよね。
パイン材のインテリアを長く使いたいなら、できるだけ水分を与えないように気をつけましょう。
対策方法は、日常的にから拭きをする、酷い汚れが付いたときや水をこぼしたときにはすぐに拭き取るようにしましょう。
水分を与えないことで、パイン材の変形やひび割れを防ぐことができます。
まとめ
ここまで、パイン材の特徴やメリットとデメリットについて、それぞれ解説していきました。内容をまとめると、以下の通りです。
- 木材の香りでリラックス効果がある
- 肌触りが良くぬくもりを感じる
- 価格が安く手に入りやすい
- 素材が柔らかいため傷つきやすい
- 他の木材とは違い変色する
- 湿度に弱いので変形しやすい
パイン材は肌触りの柔らかさと見た目から、ぬくもりを感じさせる特徴があります。一方で、素材が柔らかいことから傷つきやすく、変形しやすいという注意点もあります。
長持ちさせたいなら、から拭きやぞうきんなどで水分を拭き取るようにしましょう。そうすれば、パイン材のインテリアとも長く付き合うことができますよ。
パイン材の特徴を理解したうえで、あなたにあったインテリアを選んでみてはいかがでしょうか。