スエードとはどのような素材かご存じでしょうか。知っていたとしても、漠然としか理解していない人がほとんどでしょう。
スエードは、温かみのあるデザインや肌触りの良さから、長年愛され続けている素材です。
そこでこの記事では、スエードの特徴について徹底解説していきますね。
この記事を読んで、スエードの特徴について理解を深めてもらえたらうれしいです。
アイキャッチ画像出典:https://www.idc-otsuka.jp/interior-story/purpose/post-1432.html
スエードとは①仔牛や山羊などの革が使われている

スエードとは、仔牛や山羊などの革を使い、裏面をサンドペーパーなどで毛羽立たせた素材です。
仔牛や山羊などの革以外にも、ベースである布地の上に本革に似た人工素材を合わせた、合成皮革として作られているスエードもあります。
スエードは主に、靴やバッグ、ジャケットに使われている素材です。一方で、ソファにも素材が使われていることがありますよ。
ここ最近では、スエードを作る時には仔牛の革を使っていることが多いようです。
スエードとは②名前の由来はスウェーデンから

スエードの名前の由来は、ヨーロッパにあるスウェーデンとフランスが関係しています。
かつてフランスでは、「gants de Suède(スウェーデン手袋)」と呼ばれる、スウェーデンで作られた手袋が流行していました。
そこからスウェーデンの名前にちなんで、「スエード」と呼ばれるようになったのです。語源はスウェーデンから、呼ばれるようになった始まりはフランスからと、2つの国が関係していることが分かりますね。
スエードとは③お手入れ簡単で上品な質感

スエードとは他の素材にはない魅力があり、長い間多くの人たちから愛用され続けています。主に、以下の点が支持されています。
- 本革のように専用クリームを使って手入れをする必要がない
- 本革よりも価格が安い
- 独自の光沢感と上品な雰囲気がある
- 肌触りが良く、温かみのある質感
スエード独自の上質さや肌触り、温かみのある質感が特徴的です。
また専用スプレーさえあれば簡単に手入れができるうえに、スエードが使われている製品は本革製品よりも低価格で手に入ります。
スエードは手に入りやすいことや、独自の質感があることから、人気素材のひとつとして愛されています。
スエードとは④本革製品と同じように水には弱い

スエードとは、他の本革製品とは違う方法によって作られています。ただし、本革製品と同じように水に弱いという弱点があります。
素材を水に濡らしてしまうと、シミや変形の原因になってしまいます。最悪の場合、元の形に戻らなくなってしまうこともあるのです。
スエードを水に濡らしてしまったときには、乾いた布などですぐに拭き取りましょう。
濡れた部分をドライヤーで乾かすと、逆にシミになってしまうことがあります。温風を使って乾かすことはやめましょう。
スエードとは⑤スエードにも様々な種類がある
スエードは加工方法によって様々な種類に分かれていて、それぞれ特徴が異なります。
一般的に「ヌバック」、「ベロア」、「バックスキン」と呼ばれる3つの種類があります。
次の項目から、「大塚家具」で使用されているスエードを事例に挙げながら、それぞれの特徴について解説していきますね。
ヌバック

「ヌバック」とは、革の表面部分である「銀面」をサンドペーパーなどで削り、細かく起毛したものを言います。柔らかいさわり心地を感じられる素材です。
ベロア

「ベロア」とは、スエードと同じように革の裏面をサンドペーパーなどで起毛させた素材です。
スエードと異なる点は、素材の毛足が長いことです。毛足が長いため、繊維の柔らかさとなめらかさを味わうことができます。
バックスキン

「バックスキン」とは、サンドペーパーなどを使って鹿の革を起毛させた素材のことです。美しくしなやかで、丈夫な特徴があります。
現在は、鹿の革を使った「バックスキン」が希少になっているため、スエードと同じ意味で使われていることが多いです。
次の項目から、スエードの中でも注目されている高級素材の特徴ついて解説していきますね。
スエードとは⑥ラムースと呼ばれる高級素材もある

スエードには、「ラムース(Lamous)」と呼ばれる高級素材もあります。「ラムース」とは、「旭化成」が開発したマイクロファイバースエードと呼ばれる素材です。
こちらの素材は、表面層と中間層、裏面層で構成された独自の3層構造で構成されています。また「ラムース」には、主に次のような特徴があります。
- リサイクル原料が使用されているため、環境と人に優しい
- 豊富なカラーラインナップ
- 独自のソフトな手触りが楽しめる
- 本革よりも軽いうえに丈夫
- 手入れはブラッシングだけ
- 洗濯やドライクリーニングもできる
独自のソフトな手触りが楽しめるだけでなく、耐久性が本革よりもあり、手入れも簡単というスエードです。
ラムースが選べるブランド「HUKLA」

高級素材の「ラムース」を選べるインテリアブランドが、「HUKLA(フクラ)」です。主にソファを中心に販売しています。
「HUKLA」は、メイドインジャパン仕様にこだわり、強度・耐久性・安全性にまつわる厳しい審査基準をクリアしたインテリアのみを販売しています。
また、人間工学に基づいた設計もなされているので、日本人の体型にあった座り心地を実現させているのです。
「HUKLA」のソファは張り地を交換できるので、素材を「ラムース」に変えることが可能です。ぜひ、検討してみてはいかがでしょうか。
スエードとは⑦ウルトラスエードと呼ばれる高級素材もある

スエードには「ラムース」以外にも、「ウルトラスエード(ultrasuede)」と呼ばれる高級素材があります。
「ウルトラスエード」とは、「東レ」が最先端の繊維技術を駆使して作り上げた、超極細繊維です。こちらの素材には、主に以下の特徴があります。
- 超極細繊維が採用されていることから、肌触りがソフトでなめらか
- 車の内装や工業材料に使われるほど、耐久性に優れている
- 天然皮革と比べて寒いときに暖かく、暑いときに涼しい表面温度を実現
- 天然皮革と比べて軽くて丈夫
- 豊富なカラーバリエーションがある
- 適度な通気性や透湿性があることから蒸れない
- 洗濯可能で、水に濡れても拭くだけなので手入れが簡単
なめらかな肌触りや耐久性の高さ、さらに夏や冬でも快適に過ごせる表面温度、手入れも簡単なスエードとなっています。
ウルトラスエードが選べるブランド「フランネルソファ」

高級素材の「ウルトラスエード」を選べるインテリアブランドが、「FLANNEL SOFA(フランネルソファ)」です。主にソファを中心に販売しています。
「FLANNEL SOFA」は、機械ではなく1つ1つの工程を手作りで行っている、こだわり抜いたソファを手がけています。
プロ職人によって作られたソファは、細かい部分まで美しくしあがり、厳選した素材を使って製作されているので高品質なものばかりです。
「FLANNEL SOFA」のウルトラスエードは、全20色の豊富なカラーバリエーションを取り揃えています。特殊染色技術が使われているので、色落ちしにくい仕様になっています。
まとめ
ここまで、スエードの特徴について解説していきました。内容をまとめると、以下の通りです。
- スエードは仔牛や山羊、合成皮革が使われている素材
- スエードには「ヌバック」や「ベロア」、「バックスキン」などの種類がある
- 手入れが簡単で肌触りが良いなどの魅力がある
- 水に弱いという弱点がある
- スエードには「ラムース」や「ウルトラスエード」といった高級素材もある
スエードは本革よりも安価なため手に入りやすく、手入れも簡単で肌触りがいいことから人気があります。一方で、水に弱いという欠点もあるので、取り扱いには注意が必要です。
高品質なスエード素材が欲しいなら、「ラムース」や「ウルトラスエード」もあるので、検討してみてはいかがでしょうか。
スエードは本革にはない肌触りや温かみを感じさせる素材です。ぜひ、スエードが使われているインテリアを購入してみてはいかがでしょうか。