素材

人気のタモ材とオーク材の違いを詳しく解説!おすすめ商品4つもご紹介!

ここ数年、北欧風な家具の人気があります。なかなか、違いの区別がつかない木材の「タモ材」と「オーク材」ですが、あなたは、この二つの木材の違いわかりますか?

「タモ材」と「オーク材」はひと目みただけでは、なかなか見極めるの難しいです。どちらもナチュラル系の代表として無垢材家具にはよく使われる木材ですが、選ぶ際の違いや基準がわかりにくいと思います。

今回は、「タモ材」と「オーク材」の特徴と、それぞれの違いについて紹介していきます。タモ材とオーク材のおすすめな家具4つもご紹介します。あなたが家具の購入を考えているなら参考にしてみてください。

(トップ画像出典:https://unsplash.com/photos/mt-y2C4HACk)

二つの木材の違いは?タモ材の特徴を知ろう!

タモ材も、オーク材も白木の代表で、人気のある材木です。よく似ているのでタモ材なのかオーク材なのか、なかなか判別しにくいですよね。ここからは、タモ材とオーク材の特徴を説明していきます。

タモ材の特徴
  • モクセイ科の広葉樹
  • 原産地は、日本・中国・ロシア【英名はアッシュ】
  • 木目の美しさが特徴の一つ
  • 反発力が強い木材であり
  • 力を加えてもたわむ特性がある
  • 折れにくい木材

タモ材は、加工がしやすいので家具だけでなく、硬く反発力が強い特性を活かして野球のバットや、ボートのオールなど多くのスポーツ用品の材料や、楽器としても使用されています。

二つの木材の違いは?オーク材の特徴を知ろう!

オーク材の特徴
  • ブナ科の広葉樹
  • 日本では楢(ナラ)のことを指す
  • 北米産のものをオークと呼ぶ
  • 木目は力強く美しい木目が特徴
  • 木目のなかには、虎斑(トラフ)とよばれる斑が虎の毛のような斑点模様が現れる
  • 密度が高く、重く硬い

密度が高く、重く硬いオーク材は耐久性も高いため、古くから家具の材料として好まれています。また、ウイスキーの樽にも使われているのがオーク材です。色はナチュラルで明るく、あわせやすい木材です。

タモ材とオーク材の違いは?

出典:https://www.soliwood.com/blog/post_935/

 

出典:https://www.soliwood.com/blog/post_935/

見た目はほとんど同じように見えるこの二つですが、上の写真がオーク材で、下がタモ材です。一番の違いは、オーク材の特徴の中でもご紹介した「虎斑」です。

この虎の模様のような斑はオーク材にしか現れないので、二つを見分けるポイントと言えます。その他では、価格の違いが挙げられます。タモ材とオーク材を比べると、オーク材の方が若干高いです。

タモ材とオーク材の違い
  • オーク材の方が値段がやや高い
  • オーク材の方が硬く、重い
  • タモ材の方が木目がハッキリしている
  • オーク材は洋風、タモ材の方は和風の家具によく使用されている
  • オーク材の方が色合いが濃い
  • オーク材には虎腑と言われる腑がある
  • オーク材の方が狂いが出やすく扱いが難しい

タモ材のメリット・デメリットは?

ここもまでは、タモ材とオーク材の特徴と違いをご紹介していきました。ここからは、それぞれの木材のメリット、デメリットを解説していきます。

タモ材のメリット

タモ材のメリット
  • 硬くて頑丈なのでキズが付きにくい
  • 弾力性に富む
  • 耐久力がある
  • 木目が美しく人気である

タモ材は、硬く丈夫なのでキズが付きにくく人気があります。また、木目が美しくシンプルである点が主張せず、和室によく合うとされ好まれます。

タモの色合いは、「白木の女王」とも呼ばれるほど、とても美しく味わいの深い色合いが特徴です。

タモ材と聞くと、海外の材木のように思われるかもしれませんが、実は日本で古来より使用されてきた、建築材料としてだけではなく、高級家具の天板などにも使用される由緒ある木材なのです。

タモ材のデメリット

タモ材のデメリット
  • 硬くて頑丈なので加工がしにくい
  • 硬いので加工の際に割れてしまうことがある
  • 最近人気が出てきて価格が高騰してきている

タモ材の最大の特徴は硬くて丈夫なところですが、加工の際に割れやすいため、細かな模様を彫るといった細工には向きません。

タモ材の家具にシンプルなデザインのアイテムが多いのは、タモ材の特性のためなんですよ。

近年は国内のタモ材が価格高騰してきていて、入手しにくくなってきたと言われています。

また、近年タモ材はロシアからの輸入のものが多いのですが、現在ロシアから輸入制限がかかり、入ってくる量が一気に減ってしまったことも価格高騰の理由のようです。

オーク材のメリット・デメリットは?

オーク材のメリット

オーク材のメリット
  • 耐久性・耐水性に優れている
  • キズが付きにくいので、フローリング材として人気
  • 美しい木目
  • 伸び縮みが少ない
  • 価格が安い
  • 防虫効果がある

オーク材のメリットの一つに、美しい木目がありますが、特に虎斑はオークの特徴で他の木材には出ないため、高価な要因の1つです。

柾目を切り出す際、木目に虎の毛のような模様が現れることがあり、これを虎斑といいます。人の手で作り出すことができず、希少価値が高いため非常に高価なものになるのです。

オーク材は、硬く伸び縮みが少ないため無垢の中でも扱いやすい木材と言われています。針葉樹と広葉樹を比較すると、広葉樹のほうが価格は高いようですが、オーク材は広葉樹の中でも価格が安く人気があるようです。

また、オーク材には、タンニンという成分が多く含まれていると言われています。タンニンは渋柿に入っている成分で、害虫予防に効果があるんです。

オーク材のデメリット

オーク材のデメリット
  • 定期的なメンテナンスが必要
  • 熱伝導率がやや高い
  • 収縮率が大きい
  • 傷がついたら簡単に補修できない

オーク材に限らず、無垢材は定期的なメンテナンスが必要です。フローリングに使用した場合は、定期的にオイル塗装が必要になります。家具なども動かす必要があり、大掛かりになるので少し面倒かもしれません。

また、硬くて重厚感があるオーク材は、空気をあまり含んでいないので、熱伝導率が高くなります。

そのため、オーク材のフローリングだと冬に裸足で歩くと、ヒヤッと感じます。これは瞬間体温が奪われていくためです。

木材の熱伝導率とは?

無垢材は温かみがあり、冬でもフローリングの上を裸足で過ごせるといいますが、これには熱伝導率が関係しているんです。

柔らかな木材は空気をたくさん含んでいるので、熱がゆっくりと伝わります。そのため、冬でも人の体温が奪われにくいという訳です。

オーク材は硬いため、空気をあまり含んでおらず熱伝導率が高いことで、冬場のフローリングでも冷たく感じてしまうんですね。

オーク材は、実は収縮率が大きいことがデメリットとして挙げられます。収縮率が高いということは、夏など湿気が多い時には膨張して、冬場乾燥してくると木が収縮して(痩せる)現象が起こります。

フローリングにオーク材を使用すると、場合によっては隙間が空いてしまってゴミが入りやすくなって掃除が大変!なんてこともあるようです。

オーク材は硬いため、一度キズが付くと簡単には修復できないデメリットがあります。柔らかい木材だと水分が多いため、アイロンスチームを当てると修復することができます(※小さなキズの場合)。

タモ材とオーク材の違いを活かした家具をご紹介①

ここまで紹介してきた、タモ材とオーク材の違いを活かした素敵な家具をご紹介していきます。

出典:https://www.kagura.co.jp/photo_movie/2489/

こちらは、家具蔵(KAGURA)タモ材ブックマッチテーブルです。 壁やカーテンなど空間のベースカラーを白く統一したことで、無垢材のタモが持つ美しい木目の輪郭が引き立った存在感のあるテーブルです。

4脚揃えた無垢材チェアを添えることで、凛とした雰囲気をかもし出したジャパニーズモダンに仕上がったりました。タモらしい美しい木目が特徴です。

家具蔵の公式サイト

タモ材とオーク材の違いを活かした家具をご紹介②

出典:https://muku-store.com/products/detail.php?product_id=4123

こちらは、旭川家具MUKU工房オリジナルタモ材を使ったfelixソファです。木の香りがほんのりして、部屋の中で木の匂いに包まれながらリラックスできるソファです。

シンプルなデザインですが、座り心地も追求されていて、座面の中身を硬く、表面を柔らかくすることで疲れにくいソファに仕上がりました。

良質な無垢一枚板で作られたこの背板は、一つ一つ違う表情を見せてくれます。購入する人自身に選ばせてくれるというので間違いなく特別な品になるはずです。

旭川家具MUKU工房公式サイト

タモ材とオーク材の違いを活かした家具をご紹介③

出典:http://www.maruni60.com/topics/#

マルニ60(MARUNI60)のオーク材を使ったテーブルです。木ならではの清潔感とそれをいかしたデザインが魅力です。硬い素材であるオーク材の特性を理解した職人さんが作り上げた、温もりのある作品です。

シンプルだけど、洗礼されたデザインはオークならではですよね。このシンプルなデザインこそが飽きることなく、長年愛される理由なのでしょう。

天板の塗装(ウレタン・オイル)の二種類から選ぶことができます。あなたの希望にあったものに仕上がるはずですよ。

マルニ60の公式サイト

タモ材とオーク材の違いを生かした家具をご紹介④

最後のおすすめは、BIMAKESオーパスミドルテーブルです。オーク材の自然の素材にこだわり、ワイン樽をモチーフに、オイル仕上げをしているので温もりのあるおしゃれなテーブルとなりました。

テーブルの脚は、こだわりのブラックスキン(クロテツ)フレーム。オーク特有の木目の美しさにプラスしたブラックスキンフレームが、ピリッと全体を引き締めて落ち着いた雰囲気に仕上がっています。

自然素材にこだわっていて、木そのものの風合いや温もりを尊重して作った作品なので、きっとあなたの好みにも合うはずですよ。

BIMAKESの公式サイト

まとめ

タモ材と、オーク材の違いや見分け方をご紹介してきました。見た目がほぼ変わらず、はっきり言ってなかなか見分けがつきませんよね。

どちらの木材も硬く加工しにくい素材ですが、木目が美しいのが何と言っても魅力です。オーク材の虎斑の模様はタモ材では見ることができないため、希少価値が高く値が張ります。

それぞれの特性を理解した上で、お気に入りのあなたの一品を見つけてみてください。シンプルでいて存在感があり飽きのこないタモ材とオーク材の家具は、きっとあなたの生活を豊かにしてくれるはずですよ。

ABOUT ME
なおれお
現在は、フルタイムで契約社員として働いています。ライターとして活動しつつ子育てブログ、特化ブログ運営中です。様々な分野の記事執筆をこなしています。
RELATED POST