今回は、ペンキを使って椅子の色を塗り替える手順を徹底解説します!
「お部屋の雰囲気を変えたい」「椅子の形は好きだけど好みの色がない」それなら、自分で自由に色を塗り替えましょう。
この記事を読めば手順の他に、必要な道具や注意点など、ペンキを使った色の塗り替えについてわかります。是非参考にしてみてください。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%B7-%E8%89%B2-%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%AB-%E5%AE%B6%E5%85%B7-2847613/)
ペンキで色の塗り替えが可能な椅子か確かめる

椅子は、木材やプラスチック、革張りなど様々な素材で作られています。素材によって塗り替えが可能なものと不可能なものがあるので、作業前にしっかりと確認しましょう。
塗り替え可能な素材の椅子
- 木材(無垢材・合板)
素材に木材を使った椅子は、樹脂や添加剤などの塗膜をはがしてから塗り替えれば、新品のようにキレイに仕上がります。
塗り替え不可能な素材の椅子
- プラスチック
- 革(本革・合皮)
- 布
素材にプラスチックや革、布を使った椅子は、ペンキでの塗り替えはできません。ただし革の椅子なら、業者に頼んで張り替えてもらうことはできます。
ペンキで椅子の色を塗り替えるために必要な道具

ペンキで椅子の色を塗り替えるために必要な道具を確認しましょう。道具はすべて、ホームセンターで購入することができますよ。
- はけ(柔らかめ/色を塗る時に使用)
- ペンキ(100ml程/色を塗る時に使用)
- サンドペーパー(番手280~800/研磨する時に使用)
- サフェーサー(グレーか白/下地として使用)
- マスキングテープ(塗料用/塗りたくない部分に使用)
椅子は細く細かい塗り作業が必要なので、ローラーではなくはけを使うのがオススメです。
ペンキは好きな色を用意しましょう。椅子全体を一度塗るのに100ml程使うので、100ml~200mlがオススメです。
マスキングテープは、ホームセンターに塗装用が販売されています。細かい部分を保護するためなら、文房具のマスキングテープでも代用可能です。
ペンキで椅子の色を塗り替える手順① 塗らない部分を養生する
ペンキを塗る前に、布を使っている座面や金属部分など、塗り替えない部分をマスキングテープやビニールで養生しましょう。
椅子の種類によっては、座面が取り外せるものもあります。座面を取り外した方がペンキが付いてしまう可能性がなくなるので、安心して作業することができます。
椅子の全体が木材でできていて、全て塗り替える場合は、養生する必要はありません。
ペンキで椅子の色を塗り替える手順② 研磨する
サンドペーパーを使って古い塗料を落としましょう。この時のサンドペーパーの番手は、#280くらいの目が粗いものを使うのがオススメです。
サンドペーパーで研磨することにより、古い塗料が落ちるだけではなく、新しく塗るペンキのノリが良くなります。やるとやらないでは、仕上がりに差がでるのでしっかりとやるのがオススメです。
剥離剤を使う方法もあります。しかし、剥離剤が木材に浸透してしまうと、木材が脆くなり壊れやすくなってしまいます。なるべく研磨するようにしましょう。
ペンキで椅子の色を塗り替える手順③ サフェーサーを塗る
研磨が終わったら、サフェーサーを塗りましょう。サフェーサーを塗ることによって、元の色が透ける心配がなくなります。また、新しく塗るペンキのノリが良くなります。
サフェーサーをムラなく塗れたら、しっかりと乾かしましょう。サフェーサーを塗った時に着いたツブやホコリが気になる場合は、乾いた後にサンドペーパーで研磨するとキレイになりますよ。
サフェーサーがない場合は、研磨が終わったらペンキを塗る作業を行いましょう。ただし元の色が透けやすいので、何度も塗りなおす必要があります。
ペンキで椅子の色を塗り替える手順④ 好きな色を塗る
サフェーサーが完全に乾いたら、好きな色のペンキを塗りましょう。ペンキが塗り終わったら、しっかりと乾かします。完全に乾いたら椅子の色の塗り替えは終了です。お疲れ様でした!
ペンキを選ぶ時、「ツヤ有り」と「ツヤ無し」に注意しましょう。高級感を出したい場合はツヤ有りのペンキを、一般的な家具の仕上がりにしたい場合はツヤ無しのペンキを選びましょう。
ペンキを塗った後にツヤの有無を決めることも可能です。ツヤを無くしたい場合はツヤ消しのトップコートを、ツヤを出すニスを購入して塗りましょう。
注意点① なるべく屋外で作業しよう

色の塗り替えを行う場合は、なるべく屋外でやりましょう。研磨をした時の細かい木クズ、サフェーサーやペンキが飛散するからです。目や口に入ると、体に悪い影響が出る可能性があります。
もし屋内で色の塗り替えを行う場合は、汚れても問題のない部屋や、ブルーシートを広く敷いた上でやるようにしましょう。また、換気を忘れずに行いましょう。
サフェーサーやペンキを乾かす時は、雨で濡れる心配のない屋外がオススメです。屋内の場合は、普段人が使わない部屋に置いて乾かすようにしましょう。
注意点② しっかりと時間をかけて乾かそう

サフェーサーやペンキを塗った後乾かしますが、完全に乾いてから次の手順に移るようにしましょう。
完全に乾いていない状態で次の手順に進んでしまうと、ペンキが剥離しやすくなったり、塗った色にムラが出やすくなったりします。
今回紹介した手順通りに行う場合、最低でも2日はかけるように作業するのがオススメです。時間に余裕をもって行うことで、仕上がりがキレイになりますよ。
注意点③ 元の色が透ける場合は2度塗りしよう

塗り替えたのに、元の色が透けてしまうことがあります。その場合は、1度目のペンキがしっかりと乾いた後に、2度塗りしましょう。
元の色が黒など濃い色で、新しく塗る色が白など淡い色の場合、2度塗りでは足りないこともあります。元の色が透けなくなるまで繰り替えす必要があります。
何度も塗り替えるのが面倒な方は、サフェーサーをしっかりと塗るようにしましょう。
サフェーサーをしっかりと塗っていれば、元の色が透けることはほとんどありません。淡い色を塗る場合は、白かグレーのサフェーサーを使うのがオススメです。
おわりに
以上が、ペンキを使って椅子の色を塗り替える手順や、注意点についての解説でした。
椅子全体を塗り替える場合は、必ず時間をかけて作業を行うようにしましょう。特に乾燥をしっかりしないと、仕上がりが悪くなってしまいます。全ての作業が完了するまで、最低でも2日はかけた方がいいでしょう。
ペンキを使う時、換気をしっかりしないと体調が悪くなる可能性があります。また、ペンキが衣服に付くと落ちません。なるべく屋外で、汚れても問題がない格好で作業を行うようにしましょう。
色の塗り替えは、時間と手間はかかりますが作業自体は簡単にできます。自分好みの色の椅子が欲しい方は、是非やってみてみください。