あなたはマットレスの選び方がわからず迷っていませんか??実はスプリングなどの内部構造によって、寝心地は大きく変わります。
人生の1/3の時間は睡眠と言われるほど、眠っている時間は非常に大切です。
今回は、体に合った理想のマットレスの選び方をご紹介していきますので参考にしてください。
(トップ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/664289?title=%E7%AA%93%E9%9A%9B%E3%81%AE%E3%83%99%E3%83%83%E3%83%891)
マットレスを選ぶポイント

それぞれの詳細は後々説明するとして、まずはマットレスを選ぶときのポイントを整理していきましょう。
- 構造
- 硬さ
- 詰め物
マットレスは、適当に選べばいいというわけではありません。上記3つの点を意識しながら選ぶ必要があります。では、上記3つのどのような点を意識すればいいのか、詳しく紹介します。
構造
バネの弾み具合などを「構造」といいます。マットレスの構造によってはスムーズな寝返りをサポートしてくれたり、正しい寝姿勢のまま崩れないようにしてくれたりと、寝ている間にあなたをサポートしてくれます。
構造は「ボンネルコイル」や「高密度スプリング」など様々なものがあるのですが、それぞれの特徴は後述します。
硬さ
マットレスの硬さには「ソフトタイプ」「ミディアムタイプ」「ハードタイプ」があります。
マットレスの硬さは体重で選ぶと良いとされているので、目安の体重をご用意しました。
- 55kg以下の女性や体重の軽い人は「ソフトタイプ」
- 55kg~70kgの人には「ミディアムタイプ」
- 70kg以上の人には「ハードタイプ」
体重のほかには、寝るときの姿勢で選ぶのがベストで、特徴を下でまとめているのでお読みください。
詰め物
詰め物によって、沈み込み方が違ったり、ダニが住みにくい素材のものがあったりと様々です。
記事の最後の方になってしまいますが、詳細を後述しているのでぜひお読みください。
(参考:https://www.rakuten.ne.jp/gold/hotake/howto/ex.html)
構造でのマットレスの選び方:ボンネルコイル
ボンネルコイルはコイル同士が連結し、身体を面で支えてくれる構造で、敷布団に近い寝心地が特徴です。
連結されている分だけ耐久性が高く、多くのシティホテル・ビジネスホテルなどで業務用として採用されているタイプです。
コイルの量が少なく、簡単に作れるため後述する「ポケットコイル」などと比べると安価で手に入れることができます。
横になった時、体を面でしっかりと支えてくれるので柔らかすぎる寝心地の苦手な方や初めてベッドを使用される方にもお勧めです。
- 安価だけど頑丈なつくりのものがいい方
- 敷布団に慣れていたが、ベッドに変えてみようと思う方
- 硬めの寝心地が好みの方
構造でのマットレスの選び方:高密度スプリング
高密度スプリングはボンネルタイプのスプリングをより高密度に配置したタイプで、耐久性に優れ横揺れもさらに少ない仕様です。
高密度で作られるため最も耐久性が高く、特に体重が重い人に圧倒的な人気があります。
コイルが多い分硬めの感触となりますので、ベッドに慣れていない方やお布団の寝心地に近い物をお求めの方、お年寄りなどでも違和感なく使用できるのでお勧めです。
また、コイルが色々な方向に適度に動いてくれるため身体の動きへの追従性が高く、寝返りを打つときなどもしっかり支えてくれます。
- 「ボンネルコイル」よりさらに硬いマットレスが欲しい方
- 体重が重い方
- ベッドがあまり揺れない方がいいという方
構造でのマットレスの選び方:ポケットコイル
ポケットコイルはコイルが一つ一つ袋に入っていて、身体を点で支えてくれる構造で、身体の中心がまっすぐに保たれやすく、寝返りがしやすいのが特徴です。
コイル一つ一つが別の弾み方をするので、体重のかかる部分は深く、体重がかからない部分は浅く沈み込み、ふんわりと包まれる感じで静かな寝心地を得ることができます。
身体のラインにフィットしてくれますが「ボンネルコイル」とは違い、連結していないので耐久性が弱く、飛び跳ねるなどはNGです。
- 包み込まれるような寝心地をお求めの方
- 睡眠でしっかりと疲れをとりたい方
- 夫婦など二人で寝ることが多い方
構造でのマットレスの選び方:ノンコイル
ノンコイルはその名の通り、金属製のコイルを一切使用していないノンスプリングのマットレスのことを指します。
代表的なものは低反発ウレタン、高反発ウレタンなどで、寝具に柔らかさを求める人や、硬いものでは眠れないという人にオススメです。
金属部分がないのでリサイクルしやすいこと、折りたたんで収納できることや、マットレスが裂けて金属部分がむき出しになり怪我をすることがないというのが特徴です。
「ボンネルコイル」や「高密度スプリング」のものより、耐久性では劣りますが、値段は断然安く手に入れることができます。
- 軽いので持ち運びやすいものがお好みの方
- とにかく安いものがお好みの方
- 処分に困らないものがお好みの方
- たたんで収納できるので幅を取らないものがお好みの方
寝方でのマットレス選び方:仰向け

理想の寝姿勢とは、寝ている時も背骨の緩やかなS字のカーブを維持することで、これを維持しやすいのは仰向けと言われていますが、うつ伏せや横向きが寝やすいという人もいるでしょう。
ここからはそれぞれの寝方にあったマットレスの硬さをみていきましょう。
まずは仰向けの方ですが、横向きとは違い特定の部分のみではなく身体の背面全体にマットレスが触れる状態のため、体重の分散に優れた「ミディアムタイプ」がおすすめです。
仰向けは首や腰回りに体重がかかりやすいので「ハードタイプ」だと首や腰の疲れが取れにくく、逆に「ソフトタイプ」だと寝返りが打ちにくくなると言われています。
寝方でのマットレスの選び方:うつ伏せ

寝ている時には腰部分が沈み込みやすいので、うつ伏せの寝方の人は腰が反るように沈んでしまい腰痛の原因になります。
「ハードタイプ」の硬さのマットレスにすれば、腰の沈み込みを抑えられるのでオススメです。
ところが硬すぎるマットレスを選んでしまうと身体の接触箇所が圧迫されて血行が悪くなり、ひどいときには痛みや痺れが出ることもあるので、極端に硬すぎるものは避けましょう。
寝方でのマットレスの選び方:横向き

仰向けやうつ伏せと違い横向きの寝方だと身体の片面に体重がかかってしまい、マットレスに触れている肩や腰への負担が大きい為、沈み込みが深めな「ソフトタイプ」のマットレスがおすすめです。
ただし、柔らかすぎるとおしりの部分が深く沈み「くの字型」になってしまうので、腰痛の原因になってしまいます。
また、横向きの寝方は寝返りが多い姿勢なので、寝返りがしにくいほどに極端に柔らかすぎるものは避けましょう。
詰め物でのマットレスの選び方
眠りの深さをサポートしてくれたり、ダニが発生することを防いだり、マットレスは詰め物によっても様々な効果があります。主に、マットレスには以下の種類が詰め物として使われています。
- 低反発ウレタンフォーム
- 防菌・防臭・防ダニ綿
- 炭シート
低反発ウレタンフォーム
体重と体温によってゆっくりと沈み、寝姿勢に無理のない形に馴染んでくれるので、使う人によって眠りの深さをサポートしてくれます。
- フィット感の高いマットレスが欲しい方
- 重ね使いができるので買った後で後悔したくない方
防菌・防臭・防ダニ綿
名前の通り、ダニを寄せにくく、優れた抗菌防臭効果により、細菌の繁殖や汗のにおいなどを抑制してくれます。
- ダニに困りたくない方
- 汗をかく方
炭シート
炭には湿度を一定に保とうとする働きや、汗やタバコなどのにおいを取り除いてくれる消臭効果、防ダニ・抗菌などの様々な効果があります。
- 敏感肌などで乾燥にお困りの方
- ダニやにおいに悩みたくない方
お店で寝てみましょう

ここまでのマットレスの選び方を参考にして、実際に近くの家具屋さんに行って横になってみましょう。
10分くらいゴロゴロと寝てみると良し悪しがわかってくると思います。
仰向けだけでなく、横向きやうつ伏せでも寝てみて、じっくりと寝心地を確かめてください。
特に忘れてはいけないのが「寝返りのしやすさ」です。寝返りに力を使ってしまうと、睡眠を妨げ、熟睡しにくくなってしまいます。
まとめ
「構造」「硬さ」「詰め物」について、一通り紹介してきました。一日の疲れをとるために睡眠にはこだわりたいものですよね。
スプリングの構造やそれぞれの寝方によった硬さ、ダニやにおいを防いでくれる詰め物の種類にまでこだわり、自分に合った理想のマットレスを探してみてください。
そしてネットで購入するよりもお店に足を運んで実際に寝てみることで、自分に合ったマットレスを身体で感じることができたり、店員さんからのアドバイスをもらえたりするのでおすすめですよ。