キャスター付きのベッドは便利ですが、長年の使用でキャスターが壊れてしまうことも。
「ベッドを動かせなくて不便だけど、修理するのも面倒だししばらく放っておこう」なんて思っていませんか?
キャスターはベッドの重さを支える大切な部品です。キャスターが壊れるとベッドを動かせなくなるだけでなく、ベッド全体のバランスが崩れ、さらなる故障の原因になります。
本記事ではベッドのキャスターを自分で修理する方法を解説します。自分で修理できないときにおすすめの「販売店での無償修理」や「リペア業者」の使い方も紹介するので、ぜひお役立てください。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96-%E3%83%99%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%A0-3104077/)
ベッドのキャスターを修理しないどうなる?
キャスターが壊れたままベッドを使い続けると、ベッドのほかの箇所に悪影響を及ぼしたり、床を傷つけたりしてしまいます。
- キャスターの割れた部分で床を傷つける
- キャスターが回らず床とこすれて、痕が残る
- 壊れていない脚やキャスターにかかる負荷が増える
「壊れたキャスターを動かさなければ大丈夫でしょ?」と思うかもしれませんが、キャスターはベッドの重みを支える重要な部品です。
1ヵ所だけ壊れていると、ほかの部分にかかる負荷は増え、ベッドや床に悪影響を与えます。
壊れたキャスターはなるべく早く修理して、ほかの部分の故障を防ぎましょう。
ベッドのキャスターを修理する3つの方法

ベッドのキャスターは自分でも修理できますが、壊れ方やベッドの種類によっては業者への依頼をおすすめします。まずは、ベッドのキャスターを修理する3つの方法を紹介しましょう。
- 自分で修理する
- 販売店に修理してもらう
- リペア業者に修理してもらう
ここからは、それぞれの修理方法のメリットとデメリットを見ていきます。ベッドの故障状態や、自分に合っていそうな方法はどれか、考えながら読み進めていきましょう。
自分で修理するメリット・デメリット

壊れたキャスターを自分で修理できれば、業者に依頼するよりも修理費用を抑えられます。ただし、修理用のキャスター選びや、修理作業そのものの難易度は高めです。
- 修理費用を抑えられる
- 好きなタイミングで修理できる
- 同じキャスターを用意できない場合、キャスター選びが難しい
- 修理工具などの初期費用がかかる
- 慣れていないと難しい
DIYなどに慣れている方でなければ、基本的にベッド修理は難易度の高い作業になります。
キャスターは重いベッドを支える重要な部品です。キャスター選びを間違えると、さらなるトラブルにつながる可能性もあります。
販売店に修理してもらうメリット・デメリット

ほとんどの販売店はベッドに保証期間を設けています。保証期間内なら販売店で無償で修理してもらえることもあります。
- 保証期間内なら無償修理してもらえる
- 同じパーツで修理してもらいやすい
- 保証書がないと修理してもらえないこともある
- 使い方によっては保証期間内でも修理費用がかかる
保証期間はメーカーや販売店によって異なるので、修理を依頼する前に確認しましょう。
ただし、ベッドの上で飛び跳ねるなどの無理な使い方をしていると、保証期間内でも修理費用のかかることもあります。
リペア業者に修理してもらうメリット・デメリット

リペア業者は、家具などの修理を専門としている業者です。販売店で修理できない場合でも、綺麗な仕上がりでベッドを修理してもらえます。
- 保証期間を気にしなくていい
- 中古で買ったベッドなど、販売店のわからないものも修理可能
- 同じパーツで修理できなくても、綺麗な仕上がりを期待できる
- ほかの方法と比べて修理費用は高め
- 見積りを取るまで費用はわからない
修理専門なだけあって、あらゆる修理に柔軟に対応できるのが、リペア業者の魅力です。
同じパーツの手に入らないアンティークベッドでも、修理前となるべく近い仕上がりで修理してもらえます。
修理方法の選び方

キャスターの壊れ方やベッドの種類によって、最適な修理方法は異なります。
故障前と同じキャスターを用意できて、キャスターの取り外しも簡単にできるなら、自分で修理するのも良いでしょう。仮に自力で修理できるとしても、販売店の保証期間内なら販売店に修理してもらった方が安心です。
保証も効かず自力での修理も難しそうなら、記事後半で紹介するリペア業者から、まずは見積りを取ってみてください。
特にアンティークベッドなどの同じ部品を用意できないもの、独特の雰囲気のあるものは、リペア業者に頼んで綺麗に修理してもらいましょう。
自分で修理する前に確認すべきこと

ここからは自分でキャスターを修理する方法を解説していきます。
ベッドは家具の中でも重くて大きいので、椅子や机などと比べて自分で修理する難易度が高いです。
修理をはじめるまえに、まずは自分で修理できるか確認してください。難しそうだと感じたら、無理せず業者に修理してもらうべきです。
自分で修理できそうなら、修理に何が必要なのか確かめてから、工具や新しいキャスターを買いに行きましょう。
損傷箇所を確認する

まずは、キャスターの挿されている穴の状態を見て、取り付け方式を確認してください。取り付け方式にはネジ式と差し込み式があります。新しいキャスターを買いに行く前に、1度キャスターを取り外してみましょう。
ネジ式の場合、ネジ穴は摩耗していないか、よく見てください。ネジ穴が摩耗していると、キャスターがグラついたり、抜けてしまったりして危ないです。
差し込み式の場合は、壊れたキャスターの取り外しに苦労するでしょう。キャスターを引っ張ってみて、取り外しが難しいようであれば、マイナスドライバーを使って壊れたキャスターを外しましょう。
マイナスドライバーをキャスターの根元に差し込んで、テコの原理でねじってキャスターを引き抜きます。マイナスドライバーを使う場合は、ベッド本体を傷つけないよう気を付けてください。
キャスターの種類を確認する

壊れたキャスターを取り外せたら、キャスターの種類を確認します。
型番がわかる場合、インターネットやホームセンターで、同じものを探してください。同じキャスターを用意できて、ネジ穴の摩耗もなければ、自力でも意外と簡単に修理できるでしょう。
とはいえ、まったく同じキャスターを用意できるかは運の要素も大きく、なかなか難しいです。
ここからは同じキャスターを用意できなかった場合、キャスターをどう選べばいいのかを解説します。
ベッドに付いていたものと同じキャスターを用意できない場合
ベッドに付いていたものと同じキャスターを用意できない場合は、下記の4ポイントをよく見て新しいキャスターを選びましょう。
- 耐荷重
- 素材
- 可動方向
- 差し込み方式
選び方を間違えてしまうと、せっかく購入したキャスターが無駄になってしまいます。
ベッドの使用中に新しいキャスターが外れて、怪我や床の傷の原因になることもあります。
ポイントごとの選び方を解説していくので、ベッドに合ったキャスター選びをしてくださいね。
耐荷重

キャスター選びの最重要項目です。ベッドの重量と耐荷重はきちんと計算しましょう。
耐荷重の足りないキャスターを使うと、ベッドや家屋に深刻な被害をもたらしたり、怪我の原因になったりします。
- ベッド本体の重量+布団などの重量+寝る人の体重
ベッド本体の重量だけでなく、布団や寝る人の体重など、ベッド全体にかかる重量を合計してください。
- キャスター1つあたりの耐荷重xベッドの脚の本数x0.8
ベッドについている脚やキャスターの数を数えて、キャスター1つあたりの耐荷重を導き出します。上記の計算式の合計が、ベッドの重量を下回っていればOKです。
素材

キャスターの素材は、床を傷つけにくいウレタンをおすすめします。
ゴム素材のキャスターも柔らかく床を傷つけにくいですが、摩擦や床との長時間の接地によって、床を黒く汚しやすいです。ウレタンなら、床の傷つきも汚れも防止できます。
可動方向
キャスターは、回転式のものでも構いませんが、可動方向の固定されたものがおすすめです。
台車や椅子などと違って、ベッドを動かす機会はあまりありません。動かすとしても、動かす方向はほぼ決まっています。
可動方向の固定されたものは、キャスターの根本が回らない分、動きが安定します。
差し込み方法

ネジ式か差し込み式か、差し込み穴に合った方式のキャスターを選びましょう。
差し込み部分のサイズ選びも重要です。差し込み穴の寸法を測って、適切なサイズのものを選んでください。
ホームセンターで新しいキャスターを購入する場合、取り外したキャスターを持っていくのが1番です。
特にネジ式では、ネジ山の間隔も取り替え前と同じ間隔のものを選ばなければいけません。
自分でキャスターを修理してみよう!

交換用のキャスターを用意できたら、壊れたキャスターを取り外して、新しいものに交換してみましょう。
- STEP1.キャスターを取り外す
- STEP2.必要に応じてネジ穴を補修する
- STEP3.キャスターを取り付ける
各STEPを詳しく解説していきます。怪我をしたり、ベッドを傷つけたりしないよう気をつけながら、キャスターを自分で交換してみましょう。
STEP1.キャスターを外す

交換用のキャスターを購入するときにキャスターの取り外しはしてあると思いますが、おさらいしましょう。
ネジ式のキャスターなら、キャスターを取り外したあとのネジ穴が摩耗していないかを確認します。摩耗したネジ穴に新しいキャスターを取り付けると、キャスターがグラついたり急に外れたりして危険です。
差し込み式のキャスターは引き抜くだけで外せますが、かなりの力が必要なこともあります。怪我をしないように軍手をして作業しましょう。
引き抜けない場合、キャスターの根元にマイナスドライバーを差し込み、テコの原理を利用してねじるようにキャスタ―を外します。ベッド本体を傷つけないように慎重に作業してください。
STEP2.必要に応じてネジ穴を補修する

ネジ穴が摩耗している場合は、補修キットなどでネジ穴を補修してから新しいキャスターを取り付けます。
上記のような補修キットを使えば、摩耗したネジ穴も1回に限り補修できます。
補修したネジ穴からキャスターを外したときは、新しい補修キットを使って、再度補修してください。
STEP3.キャスターを取り付ける

壊れたキャスターの取り外しや、ネジ穴の補修が済んだら、新しいキャスターを取り付けます。
ネジ穴の場合は、回し過ぎてキャスターのネジ山やネジ穴を摩耗させないように気をつけましょう。
差し込み式の場合はキャスターを最後まで差し込んで、グラつきがないか確認してください。
新しいキャスターすべてがきちんと取り付けられているか確認できたら修理完了です。使っている最中にキャスターが外れないよう、確認は怠らないようにしてください。
ベッドを自分で修理できないときは、業者に任せよう

上記の手順で、ベッドのキャスターは修理できます。しかし、自分で修理するのが難しそうなら、無理せず業者に任せてください。
椅子などと違い、重くて大きなベッドの修理は重労働です。修理しようとして怪我をしたり、ベッドのほかの箇所や、床・家具などを壊してしまったりといったことも考えられます。
自分で修理する方法は紹介しましたが、難しそうだと感じたら無理せず業者に任せましょう。
ベッドの販売店にキャスター修理を依頼する

販売店やメーカーの保証期間内なら、壊れたベッドを無償で修理できることもあります。また、保証期間外でも、安価な費用で修理できる場合もあります。費用や修理期間などは、壊れ方にもよります。
「どうせ高いだろう」「時間がかかるんだろう」と決めつけずに、まずは販売店やメーカーに問い合わせてみましょう。
想像していた以上に、安く修理できることもあります。プロに任せれば、仕上がりも綺麗で、手間もかかりません。
リペア業者にキャスター修理を依頼する

リペア業者は、家具などの修理を専門とする業者です。中古で購入したベッドや、大昔に購入したベッドなど、販売店の分からない場合はリペア業者を利用しましょう。
アンティークなど同じパーツを用意できない場合でも、なるべく元の状態に近い仕上がりで修理してくれる業者もあります。
業者によっては無料で見積りしてくれるところもあるので、まずは見積りを取って相談してみましょう。
ここからは無料見積り可能なリペア業者や、リペア業者の選び方を紹介します。
無料見積、全国対応の「リペアスペース」

リペアスペースはメールやLINEで写真を送って、修理費用を見積りできるリペア業者です。写真だけで見積りを取れるので、現地調査も要りません。
様々な家具の修理に20年以上携わってきたリペア業者で、6,000件以上の実績があるので安心して任せられます。
アンティークベッドも、独特の雰囲気を壊さず、綺麗に修理可能です。
費用や地域にあわせて業者を探せる「生活110番」

生活110番は地域や費用、修理内容に応じて、様々なリペア業者を探せるWebサービスです。
修理費用をなるべく安く抑えたい方や、地域の業者に早めに対応してもらいたい方におすすめします。
生活110番では、リペア業者ごとの評価の確認や、電話やチャットを使って業者選びの相談をすることも可能です。
ベッドのキャスター修理はなるべく業者に任せよう!

- 同じキャスターを用意できるなら、ベッドのキャスターは自分で修理できる
- 自分で修理する場合、耐荷重をよく確認してキャスターを選ぶ
- 少しでも難しそうと感じたら、無理せず販売店やリペア業者に修理してもらう
壊れたキャスターのままベッドを使い続けると、壊れたキャスターが床や家具に傷をつけたり、ベッドのほかの箇所が故障したりすることも。ベッドのキャスターが壊れてしまったら、なるべく早く修理してください。
同じキャスターを用意できる場合や、簡単に修理できそうな場合は、自分で修理すると費用を抑えられます。ただし、椅子や机と違ってベッドは大きく重いので、修理の難易度も高いです。
自分で修理するのが難しそうなら、無理せず業者に依頼しましょう。保証期間内なら販売店で無償修理できることもあります。
販売店の分からない場合や保証期間外の修理には、リペア業者がおすすめです。腕のいいリペア業者ならアンティークベッドでも、独特の雰囲気を損なわずに修理できるので、まずは見積もりを取ってみましょう。