部屋の家具をそろえる際、ソファーもかなり重要な役割を果たします。
ソファーを置いてみたけれど、部屋の全体とのバランスが悪い・・・ソファーを買った人の中には、そう感じる方も多いようです。
もしかしたら、そのバランスの悪さは「色」の組み合わせに原因があるかもしれません。
どうせ置くならおしゃれに置きたいですよね。今回は部屋に合うソファーの選び方を解説します。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E3%83%AA%E3%83%93%E3%83%B3%E3%82%B0-%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%A0-%E3%82%BD%E3%83%95%E3%82%A1-2569325/)
ソファーの色が与える印象の違い
せっかく奮発して高いソファーを買ったのに、カラーが部屋に全然合わなかった!という事態を避けるためにも、カラー選びのコツを知っておきましょう。
色がもつイメージ
- 赤やオレンジなどの暖色:ぬくもりのある空間、またエネルギーにあふれた空間づくりに向いています。
- 青などの寒色:さわやかで落ち着いた印象を与え、空間をより引き締めてくれる効果があります。
- グレーや黒などの無彩色:はっきりした強いカラーではないため、リラックスした空間作りに最適です。
色の効果を利用すると、より心地よい空間づくりができるでしょう。
部屋のカラーを構成する3要素
部屋のカラーは、その面積の大きさによって以下の構成要素に分けることができます。
- ベースカラー:床や天井など、室内で最も面積が広いもののカラー。
- アソートカラー:カーテンや家具など、ベースカラーの次に面積が広いもののカラー。
- アクセントカラー:雑貨やクッションなど、室内で最も面積が小さいもののカラー。
比較的大きめのソファーの場合、その色はアソートカラーとなるでしょうね。
となれば、部屋全体のカラーバランスを考えるに当たっては、ベースカラー(床や天井の色)との組み合わせを考えていけば大丈夫です。
では、実際にソファーの色とベースカラーとの組み合わせ例を見ていきましょう。
ソファーの色の選び方:部屋との組み合わせ例①

落ち着いた空間づくりをしたい場合は、ベースカラーに似たソファーを配置すると落ち着いた空間が作りやすいです。組み合わせの一つ目は、部屋が明るく、ソファーも明るいパターンです。
部屋全体が白を基調としており、明るい色に仕上がってします。この場合だとソファーそのものはあまり目立ちません。
組み合わせの話とは少しずれますが、明るい色の場合、考えるべきなのは「汚れが目立つ」ということですね。
白いソファーは確かにおしゃれですが、コーヒーをちょっとこぼしたものならもう大変です。おしゃれなインテリアが、一気に生活感あふれるアイテムに早変わり。クリーニングも面倒くさいですしね。
ソファーの色の選び方:部屋との組み合わせ例②

ベースカラーである床の色と合わせて、ソファーの色も暗くなっています。自然界でいう、保護色により天敵から身を守ることができるというテクニックを思い起こさせますね。
それはともかく、先ほどの「明るい×明るい」のパターンよりもさらに落ち着いた印象を感じさせることができます。
ちなみに、床や壁の色というのは変えるのがなかなか難しいですので、色を揃えたい場合は、ソファーを買うとともに、カーペットも同時に買って合わせるという技もできるかと思います。
ソファーの色の選び方:部屋との組み合わせ例③

部屋(ベースカラー)は明るいけど、ソファーは暗めの色です。この場合、上2つの「ベースカラーと似た色にする」例と比べるとソファーは目立っていますが、バランスはうまく取れています。
筆者が最もお気に入りなのはこれですね。汚れも目立ちませんし、落ち着いてくつろぐことができる印象です。
暗めの色でしたら、本革でできたソファー等、素材にもこだわることができるのではないかと思います。素材については後にも記述していますのでご覧ください。
ソファーの色の選び方:部屋との組み合わせ例④

前章にて紹介した「ベースカラーが明るく、ソファーは暗い」とは逆で、「ベースカラーは暗めだけど、ソファーは明るい」ものとなっています。ソファーがかなり際立っているのが分かります。
白でなくとも、水色や黄緑色などでも同じような効果があるでしょう。
ソファーが大好きで、ソファーの存在感を大きくしたいという人もいるでしょう。
または、部屋全体が暗すぎて何か明るいアイテムを取り入れたいという場合にも、部屋の印象とは対照的な明るい色のソファーを置くことでバランスを取るというのもありですね。
ソファーの色の選び方:部屋との組み合わせ例⑤

とにかくソファーを目立たせたい!そんな思いを爆発させたパターンです。さすがにこれは行き過ぎている感じもしますが・・・(笑)
ひとつのアイテムのカラーを強調させた空間づくりをしたい場合は、そのカラーを強調したいアイテム以外は似たカラーを選んでレイアウトする必要があります。
ソファーを強調したい場合は、ベースカラーに限らず、ソファー以外のアイテム(カーテン、その他の家具など)もベースカラーに似た色で統一するということを心掛けましょう。
そうすれば、部屋全体がごちゃごちゃすることなく、またソファーにそこまで奇抜な色を使わずとも、うまくソファーを目立たせることができます。
- ソファー:黄色 × 部屋全体:黒&白
- ソファー:青 × 部屋全体:ベージュ
ソファーの選び方―その他①店頭で選ぶ際には・・・
実際ソファーを選ぶ場合、通販か店頭かで分かれるかと思います。通販の場合、自分の部屋で選べるので、部屋を見ながら組み合わせを想像することができますが、店頭だとそうはいきません。
「あれ、自分の部屋どんな感じだったっけ?」と悩んでしまうこともあると思います。
悩んでしまう時のために、スマホで部屋の写真を撮っておくことをおすすめします。店頭でそれを見ながら、店員さんに聞いたりすることができますからね。
また、照明の違い等で、お店で見る印象と部屋に置いた時の印象が異なることにも注意しましょう。
ソファーの選び方―その他②素材にも注目してみよう!
ソファーを構成する素材も、色には大きく影響します。さらにはソファーの、特に表面の素材は、座り心地(最も重要!)・お手入れの仕方にも関わってくる話なので、よく考えてみてください。
- 本革・・・色は黒、茶色など。丈夫で耐久性が高く、長く使うことができる。使い込むほどに柔らかみが増し、革がもつ本来の味わい深い色合いになってくる。ただし、湿気や高温に弱く、直射日光やヒーターの近くに長時間置くとひび割れの原因になる。
- 合成革・・・本革に比べると安価でカラーバリエーションも多く、お手入れも簡単だが、本革に比べて寿命が短く、耐久性が高くない。
- 布・・・カラーバリエーションが豊富で、生地の質感の種類も多く、カバーするタイプならクリーニングも可能。ただし、汚れが染み込んでシミになりやすく、縫い目にホコリやダニが溜まりやすい。
ソファーの選び方―その他③サイズは部屋の広さに合わせて!
最後はソファーのサイズです。せっかく「いいものを見つけた!」と言って部屋に運び込んだら、大きすぎて置けないんですけど!ということになったら恥ずかしいです。
置けるは置けるけど、想定した位置じゃなかったとか、斜めになったしまってダサいとならないためにも、置きたい位置をあらかじめ考え、置きたい位置の寸法を測っておきましょう。
ソファーは意外と大きいものです。横になってゆったりくつろぎたい!という思いを実現しようと思えば、それなりの大きさが必要で、ベッドと同じくらいの空間を占領してしまうことを覚悟しておきましょう。
部屋が充分広いならともかく、そこまで広くないにも関わらず部屋にものが多すぎる場合は、断捨離でもしないと歩くスペースもなくなってしまいますよ。
まとめ
ソファーを目立たせたいのか、それとも部屋の色に溶け込むようにしたいのかで選び方は変わってきます。
今回紹介した写真たちに共通しているのは、ソファー以外の色の構成は統一されているということでした。部屋をおしゃれにしたいのであれば、できるだけ色味を統一して家具をそろえるのが良いでしょう。
そして、ある程度統一された中でも、強調されるようなアイテムがいくつかあると、さらにおしゃれな空間を作り出すことができるでしょう。
強調されるようなアイテムを、ソファーにするのかベッドにするのか、それ以外にするのかはあなた次第です。

