カーペットを愛用しているあなたは、「カーペットに潜むダニをどうにかしたい」と悩んでいるのではないでしょうか?
実はカーペットには数万〜数十万匹ほどのダニが潜んでいると言われており、ダニの死骸やフンもアレルギーを引き起こす原因になります。快適に過ごすためには一刻も早くダニを退治しておきたいところです。
今回はダニが発生する原因や効果のあるダニの退治方法を6つ紹介します。この記事を読めばすぐに退治ができるので、カーペットのダニに悩まされている方はぜひ参考にしてみてください。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/カーペット-赤-結ぶ-シルク-100089/)
カーペットはダニが繁殖しやすい環境

カーペットは「ダニの温床」とも言われますが、実は最初からダニが生息している訳ではありません。
ダニが好む環境には大きく3つの特徴があり、カーペットはその条件を満たしていることからすぐにダニが繁殖してしまいます。
- 高温多湿(温度20〜30℃・湿度60%以上)
- 餌(食べこぼし・垢・フケ・カビなど)
- 潜める場所(卵が産みやすい場所)
この3つの生息条件が揃っているとダニは驚異的に繁殖します。カーペット以外で言えば、「布団」「枕」「毛布」「タオルケット」なども当てはまります。
ダニ対策を啓発する情報サイト「Danny」によると、温度25℃・湿度75%の環境で20匹のダニを培養したところ、6週間後に3,110匹(約150倍)にも増えたそうです。
(参考:http://www.danny.press/data/7/index.html)
この生命力と繁殖率を目の当たりにすると、カーペットとダニは切っても切り離せない関係にあることが分かります。
知っておきたいダニの弱点

前章を見ただけでダニの繁殖率の凄さを感じたと思いますが、「そんなダニを退治することはできるのか?」と不安になった方もいるかと思います。
実はダニにも弱点があり、50℃の熱を20〜30分・60℃の熱を当てると一瞬で死滅すると言われています。つまり、この条件を満たす熱をカーペットに当てることができればダニを駆除することが可能です。
中には「吸引力の高い掃除機ならダニを吸い取れるのでは?」と考える方も多いですが、アース製薬の実験によると掃除機では生きたダニをほとんど吸い上げられないという実験結果が出ています。
(参考:http://www.danny.press/data/1/)
カーペットのダニを退治する具体的な方法は?
ダニについて理解が深まったところで、具体的なダニの退治方法を紹介していきます。効果的な方法としては以下の5つが挙げられます。
- スチームクリーナー・スチームアイロン
- 布団乾燥機
- コインランドリー
- クリーニング
- 防ダニ殺虫剤
前章で紹介したように、生きているダニは掃除機で上手く吸い取ることができません。
その点を踏まえると、ダニを駆除してから死骸やフンを吸い上げるのが効率的な方法となります。
次の章からは上記の5つの方法を詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
カーペットのダニを退治する方法①スチームクリーナー・アイロン
1つ目は、スチームクリーナーまたはスチームアイロンを使って高温の熱を当てる方法です。機種によっても異なりますが、両方とも100℃前後のスチームを出せるのでダニを駆除することができます。
まずは掃除機で落ちているゴミや埃をしっかり取り、その後に高温のスチームを当てるようにしてください。特にチョコレートなどの食べかすがあると溶けてシミになることもあるので注意しましょう。
また、スチームアイロンを利用する際は、少し浮かせたり当て布をしたりすることでカーペットへのダメージを無くすことができます。
ダニの駆除が終わったら、掃除機で死骸やフンをしっかりと吸い取るようにしてください。
カーペットは熱に弱いものも多いので、必ず取扱表示を確認してから作業するようにしましょう。
尚、スチームは非常に高温なので火傷をしないよう十分に注意してください。
カーペットのダニを退治する方法②布団乾燥機
2つ目は、布団乾燥機を使って高温の熱風を当てる方法です。布団乾燥機にはダニ対策機能が付いているものがあり、50℃以上の熱風を出すことができます。
まずはカーペットに落ちているゴミや埃をしっかり取り、熱風が逃げないようにカーペットの上に布団を掛けてから作動させましょう。
機種によっては60℃以上出せるものもありますが、50℃近くの場合は30分以上かけて熱風を当てるようにしてください。
熱風を当て終わったら、掃除機で死骸やフンをしっかりと吸い取りましょう。
この方法であれば、カーペットと一緒に布団のダニも駆除することができるので一石二鳥です。
尚、50℃以上の高温となるのでカーペットによっては対応できない場合もあります。必ず取扱表示を確認してから作業するようにしてください。
カーペットのダニを退治する方法③コインランドリー
3つ目は、コインランドリーで丸洗いして乾燥させる方法です。コインランドリーの乾燥機は、50℃以上の温度になるものが多いのでダニを駆除することができます。
また、丸洗いすることで臭いや汚れも除去できるので、カーペットをより清潔な状態にすることができます。尚、カーペットを痛めないためにも、洗濯機を使うときは必ず洗濯ネットへ入れるようにしてください。
但し、カーペットによっては洗濯機・乾燥機を使えない場合があります。コインランドリーへ行く前に、必ず洗濯表示を確認するようにしましょう。
カーペットのダニを退治する方法④殺虫剤
4つ目は、ダニ専用の殺虫剤を使って駆除する方法です。ダニの弱点は50℃以上の熱と紹介しましたが、カーペット自体も熱に弱いものが多いです。
もし、使っているカーペットが高温の熱に対応していない場合は、ダニ専用の殺虫剤を使うと良いでしょう。基本的にスプレータイプのものが多いので誰でも手軽に作業できます。
記載された使用方法通りに作業を進め、ダニを駆除した後はしっかりと死骸やフンを吸い取るようにしましょう。
カーペットのダニを退治する方法⑤クリーニング
5つ目は、カーペットをクリーニングに出してダニを駆除する方法です。プロによってカーペットの掃除が行われるので、生きているダニ・死骸・フンなどを徹底的に叩き出してくれます。
蓄積した臭いや汚れもしっかりと落としてくれるので、カーペットをより清潔な状態にしたい方にはおすすめです。
また、お店によっては「防ダニ」「防虫加工」というオプションもあり、カーペットに寄って来るダニなどを寄せ付けないようにすることもできます。
ダニを駆除した後の「掃除機がけ」が重要

ここまで5つの方法を紹介してきましたが、ダニを駆除した後はしっかりと掃除機をかけるようにしてください。(クリーニングの場合は掃除機をかけなくても構いません。)
繰り返しになってしまいますが、ダニの死骸やフンはアレルギー症状を引き起こす「アレルゲン」となるので、駆除した後の掃除機がけがとても重要となります。
急いで済ませたくなる気持ちも分かりますが、掃除機はゆっくりとかけることを心掛けてください。感覚としてはカーペットが掃除機に吸い付くようなスピードで行うと良いでしょう。
ダニ退治の肝となる部分なので、少し手間は掛かりますが入念に吸い取るようにしてください。
掃除機がけは縦方向を往復した後、十字になるように横方向もかけるとより効果的です。
ダニが発生する原因・退治方法まとめ
今回はダニが発生する原因とダニの退治方法を6つ紹介しました。改めて紹介した内容のポイントを簡単にまとめてみます。
- 高温多湿(温度20〜30℃・湿度60%以上)の場所で驚異的に繁殖する
- 食べこぼし・垢・カビなど餌がある場所に潜んでいる
- カーペットや布団など潜みやすい場所に生息しやすい
- 50℃の熱を20〜30分・60℃以上の熱を当てると死滅する
- 高温の熱で除去する場合、カーペットが熱に対応できるか確認する
- ダニを駆除した後はしっかりと掃除機をかける←特に重要
また、ダニの繁殖を抑えるためには日頃からの予防も大切です。「換気をして湿度を下げる」「こまめに掃除をして餌を出さない」というように、ダニが好まない環境を作ることも心掛けてみましょう。
