一人暮らしを始めるときや長年一人暮らしを続けていると「カーペットを買ってみようか」と考えることもあるかと思います。
しかし、カーペットの購入を検討してみると「どうやって選べば良いのか分からない」と悩んでしまう方もいるのではないでしょうか?中には「そもそもカーペットが必要なのか」と疑問に思う方もいるでしょう。
本記事では、カーペットの必要性と後悔しない選び方のポイントを6つに分けて紹介します。この記事を読んで頂ければ、あなたに合った最適のカーペットを見つけられるのでぜひ参考にしてみてください。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/家族部屋-リビング-ルーム-670281/)
そもそも一人暮らしにカーペットは必要なのか?

冒頭でも述べたように、カーペットの購入を検討していると「一人暮らしにカーペットはいるのか」と疑問に感じる方もいるかと思います。
確かに「冷蔵庫」や「洗濯機」といった必需品と比べると、カーペットは優先度が低いアイテムかもしれません。言ってしまえばカーペットが無くても生活することは可能です。
ただカーペットを利用するメリットは多く、今までよりも快適な時間を過ごせるのも事実です。実際にどのようなメリットがあるのかは次の章で紹介します。
一人暮らしでカーペットを使うメリット

インテリアとしても重宝されるカーペットですが、生活する上では以下のような5つのメリットを得ることができます。
- 埃の飛散を防止できる
- 床への傷を防止できる
- 足音・物音を抑えられる
- クッションによって足腰の負担を軽減できる
- 床からの冷え込みを抑えられる
上記のメリットを見てみると、いかにカーペットが重要な役割をしているか理解して頂けるかと思います。
特に「床に腰を下ろすことが多い」「家具で床が傷つかないか心配」という方は、積極的にカーペットの利用を検討した方が良いでしょう。
一人暮らしでカーペットを使うデメリット

カーペットを使うデメリットを挙げるとすれば、こまめな手入れが必要となることです。カーペットは肌に触れることが多いアイテムなので、「皮脂」や「汗」によって臭い・汚れが蓄積していきます。
また、カーペットの性質上「ダニ」が潜みやすいため、こまめな掃除や定期的な丸洗いも必要になるでしょう。
商品の特徴や使用頻度によっても異なりますが、こまめに手入れをしている方は毎日あるいは2〜3日の間に掃除機がけを1回・1〜3ヶ月に丸洗いを1回ほど行っています。
ダニに噛まれることも問題ですが、ダニの死骸やフンはアレルギー症状を引き起こす「アレルゲン」という物質となる可能性があるので、少々面倒に感じても手入れはしっかりしたいところです。
一人暮らしに合ったカーペットを選ぶポイント
ここからは一人暮らしに合ったカーペットを選ぶポイントを6つ紹介していきます。確認しておきたい6つのポイントは以下の通りです。
- サイズ
- 色
- 形
- 素材
- 厚み
- 洗濯
ポイントが6つとなると多く感じてしまいますが、後悔しないものを選ぶにはどれも欠かせないポイントです。
カーペットは頻繁に変えるアイテムではないので、上記のポイントを意識して最善のものを選択しましょう。次の章からは各ポイントについて詳しく解説していきます。
①一人暮らしのカーペットは「サイズ」が重要
カーペットで最も重要となるのが「サイズ」です。部屋全体に敷くのか、それとも部分的に敷くのかによってカーペットのサイズも大きく変わってきます。
全体に敷く場合は、部屋の寸法をしっかり測って購入店に伝えましょう。「部屋の角に柱がある」などサイズの寸法に悩んだ場合は、お店の方に1度相談してみると良いでしょう。
部分的に敷く場合は、自分が座る場所や寝転ぶ範囲、家具を配置する場所を意識してサイズを選ぶようにしてください。
床に腰を下ろすことが多い方は、少し大きめのサイズにした方が使い勝手が良いでしょう。尚、ソファーやローテーブルを置く場合は、脚の部分をカバーできると床の傷を防ぐことができます。
パネル状のカーペットを組み合わせていく「タイルカーペット」を利用すれば、大きさやデザインを簡単に変えることができます。
②カーペットの「色」によって部屋の印象が変わる
カーペットでよく悩むのが「色」の選び方ではないでしょうか?基本的には自分の好きな色で構いませんが、よりおしゃれな空間を求める方は以下の2つのポイントを抑えておきましょう。
家具単体ではなく部屋全体の雰囲気に合わせる
部屋の広範囲を占めるカーペットは、周囲の色味・インテリアとの関連性によっても印象が大きく変わります。
色選びに迷った場合は、ソファーやカーテンなど単体のものではなく部屋の雰囲気に合わせると良いでしょう。
例えば「白」や「木材」を基調とした部屋の場合、「アイボリー」や「ブラウン」などを選ぶと上手くまとまるでしょう。色選びは感覚的な部分もあるので、お店の方に相談してみるのも1つの方法です。
カーペットをアクセントにするなら周辺の色味を統一させる
カーペットを購入する方の中には「差し色」を選んでアクセントを付けたい方もいるかと思います。
そのような場合は、周囲(インテリアなど)の色味を揃えておくとカーペットの色も映えやすくなります。
例えば「黒」や「茶」を基調とした部屋の場合、「赤色」のカーペットでアクセントを付けても良いでしょう。こちらも人によって感覚が異なるので、プロの方に尋ねてみるのも1つの方法です。
色の明るさによっても部屋の印象が異なります。明るい印象にしたい方は「明るめの色(アイボリーなど)」、暗めの落ち着いた印象にしたい方は「暗めの色(ダークブラウン)」を選択すると良いでしょう。
③カーペットの「形」は四角形がおすすめ
色と同様に悩むのがカーペットの「形」ではないでしょうか?カーペットには「四角形」「円形」などの形がありますが、コーディネートに慣れてない方は「四角形」がおすすめです。
四角形のカーペットは広く感じやすく、他のインテリアと比較的合わせやすい特徴があります。
とは言え、カーペットのほとんどが「正方形」「長方形」であるため、形を選ぶのに悩むことは少ないかと思います。
尚、無地の方がコーディネートをしやすいですが、部屋にアクセント加えたい場合は柄物を使用するのも良いでしょう。
④「素材」によって心地良さ・使い勝手が変わる
カーペットの素材には「ナイロン」「ウール」「シルク」など様々な種類があり、素材によって触り心地や使い勝手も変わってきます。
例えば「毛足の長いウール素材」の場合、肌触りが良くて見た目も華やかな印象を受けます。但し、材質上洗濯ができなかったり、掃除機がかけづらかったりする場合もあるでしょう。
このようにどの素材も一長一短なので、“高い素材=良いカーペット”という訳ではありません。もちろん値段が良いほど素材・作りも良いですが、自分にとって使い勝手の良いものを選択するのが最善です。
あくまでも目安となりますが、肌触りを重視するなら「天然繊維(コットン・ウールなど)」、手入れのしやすさ・コスト面を重視するなら「化学繊維(ナイロン・ポリエステル)」がおすすめです。
⑤クッション性は「厚み」で確認
カーペットを選ぶとき“クッション性”を気にする方も多いかと思います。クッション性を確かめるときは、カーペットの「毛足の長さ」ではなく土台となる「厚み」を確認しましょう。
人によって求めるクッション性が異なるため、“この厚さがおすすめ”とアドバイスするのは難しいですが、クッション性を高めるのであれば少し厚みのあるものを選ぶと良いでしょう。
特に「床に座る・寝転ぶ」ということ多い方は、厚みによって生活の快適さも大きく変わります。お店などで1度確認してから購入するとより安心です。
尚、数ミリの厚さしかない薄いカーペットでも、専用の「下敷き」を引くことでクッション性を高めることもできます。薄いカーペットの方が手入れが簡単なので、下敷きと併用して使うのも1つの手段です。
家具の下敷きにするのがメインの場合、厚みのあるカーペットは避けるようにしましょう。
家具の重さによってクッション性が損なわれ、模様替えをするときに凹んだ部分が目立ってしまう可能性があります。
⑥カーペットは「洗濯」のやりやすさも重要
デメリットでも紹介したように、カーペットを清潔に保つには「こまめな手入れ」や「定期的な丸洗い」が必要です。カーペットの掃除となると、やはり毛足が長いものよりも毛足が短い方が手入れがしやすいです。
また、長い間使っていると臭いや汚れが蓄積し、ダニの数も増えていきます。自分で洗えるタイプであれば好きなときに洗濯でき、クリーニングの出費も抑えられるので洗濯表示は確認した方が良いでしょう。
とは言え、カーペットの洗濯となると「痛まないか心配」「干すスペースがない」という方もいるかと思います。そのような方は徹底的に臭いや汚れを落としてくれる「クリーニング」の利用がおすすめです。
洗濯のやりやすさは最重要事項ではありませんが、筆者自身の経験からすると気軽に洗える方が楽に感じることがありました。
自分で洗える方が楽なのか、クリーニングに出す方が楽なのかを考えておくだけでも生活の快適さが変わってくるかと思います。
予算を設定するのも選び方の1つ

カーペットの値段は様々で、数千円程度のものもあれば数十万〜数百万もする高価なものもあります。「中々カーペットを絞り切れない」という方は、予め予算を設定しておくのも1つの手段です。
人によって予算は異なりますが、「8万円のカーペットを4年間使う」のと「2万円のカーペットを1年毎に買い替えていく」のは結果的に出費は同じになります。(処分費など除いた場合)
「デザインが飽きやすい」「毎年清潔なものに取り替えたい」という方は、予算を下げて買い替えていくのも1つの方法です。
尚、洋服と同じように天然繊維のカーペットは値段が高めで、クリーニングの料金も化学繊維より高くなります。
一人暮らしのカーペットの選び方まとめ
今回はカーペットの必要性と一人暮らしのカーペットの選び方について紹介しました!改めて紹介した内容を簡単にまとめてみます。
- 埃の飛散や床の傷を防止できる
- 足音・物音などの騒音を抑えられる
- 足腰の負担が軽減でき生活が快適になる
- 床からの冷え込みが抑えられ冬場も快適に過ごせる
- 床に腰を下ろすことが多い方は少し大きめのサイズを選ぶ(家具の脚の下に敷けば傷も防止できる)
- 部屋の雰囲気に合わせて色を選ぶとまとまりやすい←要チェック
- カーペットは「四角形」が使い勝手が良い(広く見える・他のインテリアと合わせやすい)
- 素材によって一長一短があり肌触り・使い勝手も異なる←要チェック
- クッション性は「毛足の長さ」ではなく「厚み」で選ぶ
- 自分で洗濯できればいつでも丸洗いできクリーニング代も抑えられる
少々長くなりましたが、6つのポイントを意識しておけば最適なカーペットを見つけ出せるでしょう。
より良い生活を送るためにも、この記事を参考にして頂きながら自分に合ったカーペットを選択してみてください。
