「リビングをおしゃれに模様替えしたい」「フローリングの傷や汚れを防ぎたい」というときに、活躍してくれるのが「カーペット」です。
しかし、リビングにカーペットを敷くとなると、「どうやって敷くのが良いんだろう」「どんなカーペットがおすすめなの」と様々な疑問が出てくるかと思います。
そのような疑問を解消するために、今回はカーペットの敷き方や選び方のポイントを3つ紹介します。リビングにカーペットを敷くメリットやデメリットについても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
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リビングにカーペットを敷くメリットとは?
インテリアのアイテムとしても人気のある「カーペット」ですが、具体的にどんなメリットがあるのか気になるところですよね。
リビングにカーペットを敷くことで、以下のような4つのメリットを得ることができます。
- 埃の飛散を防いでくれる
- リビングに統一感・高級感が生まれる
- フローリングの傷や汚れを防止できる
- 床に座るときに体への負担を軽減できる
- 足音・物音などの騒音を抑えられる
床の大部分を占めるカーペットを敷くとリビングに統一感が生まれやすくなり、広範囲において傷・汚れ・騒音などもカバーしてくれます。
デザイン性が注目されやすいカーペットですが、機能性を兼ね備えているのも大きな魅力です。
リビングにカーペットを敷くデメリットとは?
メリットが多いカーペットですが、リビングに敷くことで生まれるデメリットもあります。
主なデメリットとしては、以下の2つのことが挙げられます。
- 手入れをするのに手間やコストが掛かる
- 気軽にインテリアを変更できない
カーペットには、「リビング全体をカバーできる」というメリットがありますが、逆に言えば「広範囲にカバーする分、手入れが大変になる」というデメリットでもあります。
カーペットの手入れが疎かになると、「カビ」や「ダニ」が繁殖する場合もあるので注意が必要です。
「手入れの手間を出来るだけ無くしたい」という方は、掃除がしやすい種類を選んだり、カーペットのサイズを小さくしたりすると良いでしょう。
リビングに敷くカーペットはどんな種類がおすすめ?
一概に「カーペット」と言っても数多くの種類がありますが、「素材」に注目しておくと使い勝手の良さも変わってきます。
カーペットの素材は、大きく分けると「天然繊維」と「化学繊維」の2種類に分けられ、それぞれの素材には以下のような特徴があります。
天然繊維
「ウール」「コットン」「リネン」などの天然繊維は、通気性や肌触りが良いという特徴があります。
自然な風合いが美しく、見た目に華やかさがあるので高級感を演出するにもおすすめです。
但し、デリケートな素材であるため、「シワができやすい」「虫害に遭いやすい」という欠点もあります。
化学繊維
「レーヨン」「ナイロン」「ポリエステル」などの化学繊維は、耐久性やコストパフォーマンスに優れている特徴があります。
天然繊維ほどの高級感はないですが、デザインのバリエーションは豊富なので手軽に模様替えを楽しめます。
また、撥水性や防汚性に優れた製品も多く、手入れがしやすいのもメリットの1つです。
カーペットの基本的な敷き方
カーペットの特徴について理解を深めたところで、カーペットの基本的な敷き方について紹介します。
これから3つの敷き方を紹介するので自分のイメージに合ったものを選択してみてください。
全体敷き(Wall to Wall)
1つ目に紹介するのは、部屋全体にカーペットを敷き詰める「Wall to Wall(ウォールトゥウォール)」という敷き方です。
部屋の隅から隅までカーペットを敷き詰めるので統一感が生まれやすくなります。
また、隙間なく部屋全体に敷き詰めるのでカーペットがずれにくい特徴もあります。
センター敷き
2つ目に紹介するのは、部屋の中心部にカーペットを敷く「センター敷」です。
全体敷きのように隅から隅まで敷き詰めないので柱の出っ張りや部屋の凹凸部分を回避できます。
また、カバーする面積が小さくなるので全体敷きと比べると手入れがしやすいのもメリットの1つです。
ピース敷き
3つ目に紹介するのは、ラグのように部分的に敷く「ピース敷き」です。
カバーできる範囲は少ないですが、簡単に移動ができるので気軽に模様替えを楽しめます。
また、カーペットのサイズが小さくなるので手入れに掛かる時間や費用を抑えることができます。
リビングに敷くカーペットの選び方
この章からは、リビングに敷くカーペットの選び方について紹介していきます。
以下の3つのポイントを抑えておけば、自分のイメージに沿ったカーペットを選択することができるでしょう。
- カーペットを敷く目的を明確にする
- リビングに合ったサイズを選択する
- インテリアに合うデザインを選択する
カーペットを選ぶとなると、どうしてもデザインばかりに気を取られてしまいますが、「何故、リビングにカーペットを敷くのか」と用途を明確にすることが大切です。
上記の3つのポイントは、カーペット選びにおいて重要となる部分なので次の章から詳しく解説していきます。
選び方のポイント①カーペットを敷く目的を明確にする
1つ目のポイントは、リビングにカーペットを敷く目的を明確にすることです。
例えば、「テレビ台や棚を置きたいから床を保護したい」という場合、「広範囲にカバーできる全体敷きにして、耐久性のある化学繊維にしよう」と敷き方や種類などをイメージしやすくなります。
反対に目的を明確にしないまま選んでしまうと、「デザインはおしゃれだけど、使い勝手が良くない…」と後悔することもあるでしょう。
リビングは、生活の中で利用することが多い空間なので目的に合ったものを選択しましょう。
選び方のポイント②自分のリビングに合ったサイズを選択する
2つ目のポイントは、自分のリビングに合ったサイズを選択することです。
以下の2つのポイントを意識しておけば、サイズ選びでの失敗を避けることができるでしょう。
自分で採寸をする
カーペット選びの鉄則とも言えるのが「採寸」です。採寸をせずにカーペットを選んでしまうと、「思ったより小さかった…」というようにイメージと食い違うこともよくあります。
特に「全体敷き」でサイズを間違えると、カーペットが大きくて敷けなかったり、柱の出っ張りに合わなかったりする場合もあるので要注意です。
ショールーム・畳数は目安程度に
お店のショールームやネットショップでの畳数を見ると、何となくカーペットを敷いたイメージが湧くかと思います。
しかし、ショールームと自分の家では家具や部屋の大きさが異なり、畳のサイズも地域によって変わってくるので目安程度に考えておきましょう。
尚、「ピース敷き」のようにポイントで敷く場合は、新聞紙やブランケットを代用してみるとよりイメージに近いカーペットを選ぶことができます。
選び方のポイント③インテリアに合うデザインを選択する
3つ目のポイントは、インテリアに合ったデザインを選択することです。
ここまでカーペットの使い勝手やサイズについて紹介しましたが、せっかくカーペットを使うならリビングをおしゃれに演出したいところです。
より統一感を出したい場合は、カーペットの色をリビングの色味や雰囲気に合わせるのがおすすめです。
また、自然の風合いがある「天然素材」は華やかなイメージに、人工的な「化学繊維」はクールな印象となりやすいので「素材」にも注目しておくと良いでしょう。
リビングにカーペットを敷いたコーディネート例
最後にリビングにカーペットを敷いたコーディネート例を紹介します。
よりイメージが湧きやすくなるかと思うので、これからカーペットを選ぶ方はぜひ参考にしてみてください。
全体敷き(Wall to Wall)のコーディネート例
こちらは、タイル状のカーペット(タイルカーペット) を全体敷きにしているリビングです。
耐久性のある化学繊維のカーペットを敷いているので、しっかりと床が保護されて傷や汚れの心配が入りません。
カーペットが部屋全体に敷き詰められているので、見栄えが良いおしゃれな印象に仕上がっています。
センター敷きのコーディネート例
こちらは、高級カーペットの代名詞である『ペルシャ絨毯』をセンター敷きしているリビングです。
周囲のインテリアのレトロ感とペルシャ絨毯の風合いが上手く調和されています。
「赤」や「茶」をメインにして、部屋の色味を統一しているところもポイントの1つです。
ピース敷きのコーディネート例
こちらは、ラグのようにポイント部分に敷いているピース敷きのリビングです。
「白」や「茶」を基調としており、「アースカラー(自然界にある色)」でまとめているのもポイントの1つです。
また、カーペットの毛羽立ったデザインが印象的でよりナチュラルな空間に仕上がっています。
カーペットを「差し色」で使うコーディネート
こちらは、カーペットを「差し色」に使ったおしゃれなリビングです。
カーペットをインテリアのアクセントに加えることで、おしゃれな空間をデザインすることもできます。
尚、カーペットを差し色で使うときは、家具や部屋の色味を揃えておくとカーペットの色が映えやすくなります。
リビングにカーペットを敷くメリットとデメリット・選び方まとめ
今回は、リビングにカーペットを敷くメリットとデメリット、リビングに敷くカーペットの選び方について紹介しました。改めて紹介した内容のポイントをまとめてみます。
- 埃の飛散を防ぎ、床の傷や汚れを予防できる
- リビングをおしゃれな空間にデザインできる
- 体への負担や騒音を軽減できる
- 手入れに手間が掛かる
- カーペットを敷く目的を明確にする(必要なカーペットのイメージが湧きやすい)
- 採寸をして自分のリビングに合うサイズを選択する
- インテリアや部屋の印象に合ったデザインを選択する
こまめな手入れが必要となるカーペットですが、紹介したようにリビングに敷くことで多くのメリットを得ることができます。
この記事を参考して頂きながら、お気に入りのカーペットを見つけ出してみてくださいね。
