カーペットの要とも言える「サイズ」ですが、自分でサイズを決めるとなると「この大きさで大丈夫なのか」と不安になる方も多いのではないでしょうか?
また、「これくらいで良いだろう」と感覚で決めてしまうと「イメージした大きさと違う」と後悔してしまうこともあります。カーペットは頻繁に変えるものではないのでサイズ選びは慎重に行いたいところです。
今回はカーペットのサイズの選び方を3つのポイントに分けて紹介していきます。この3つのポイントを抑えておけば適切なサイズを選べるので、カーペットの利用を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
(トップ画像出典:https://www.pexels.com/ja-jp/photo/3773572/)
後悔しないカーペットのサイズの選び方

カーペットを探していると「○cm×○cm」「◯畳」とサイズが表記されていますが、その数字を見るだけではイメージが湧きにくいかと思います。
とは言え、服の試着のようにカーペットを試しに敷くことは現実的に難しいところです。そのため、カーペットのサイズを選ぶときは自分で見極める力が求められます。
自分自身で適切なサイズを選ぶためには以下の3つのポイントが重要となります。
- 採寸をする
- 部屋の形状を確認
- 使用する場面をイメージ
どれも当たり前に思えますが、これらを疎かにしたことでサイズ選びに失敗する方も多いです。
後になって「イメージと違った」と後悔しないためにも、しっかりと3つのポイントを抑えておきましょう。次の章からは各ポイントについて詳しく解説していきます。
カーペットのサイズ選びのポイント①採寸をする
1つ目のポイントである採寸は、カーペットのサイズ選びにおいて最も重要なポイントです。
採寸をせずにカーペットを購入してしまうと、イメージ以上に「大きかった」「小さかった」という後悔に繋がりやすくなります。
店舗のショールームやネットの画像も参考になりますが、あてにし過ぎて「多分これくらいのサイズだろう」と判断するのは避けたいところです。
カーペットを敷く場所を決めたら、自分の手でしっかりと採寸を行いましょう。きっちりと採寸さえしておけば、サイズ選びで失敗することはほとんどありません。
採寸は1つの角を起点(基準点)にして時計回りに測っていくとスムーズに作業が進みます。
尚、採寸に自信がない方はお店の方に測ってもらうのも1つの方法です。
サイズ表記の「畳数」はあくまで目安
カーペットを探していると「◯畳(◯帖)」という表記をよく見掛けますが、実は地域や建物によって畳のサイズが変わります。
- 江戸間(関東):176cm×88cm
- 中京間(東海):182cm×91cm
- 本間(関西):191cm×95.5cm
(参考:https://magokorotatami.co.jp/topics_tatami4-1.html)
例えば、「江戸間の6畳」の部屋に「本間6畳サイズのカーペット」を敷いてしまうと明らかにオーバーサイズとなってしまいます。
つまり、畳数はあくまでも目安にするのが無難ということです。もし、自分の部屋に合う畳数を見掛けても必ず採寸をしてから購入しましょう。
カーペットのサイズ選びのポイント②部屋の形状を確認
2つ目のポイントは、部屋の形状を確認することです。小さなスペースに敷く場合は問題ありませんが、部屋全体に敷き詰めるとなると「壁の凹凸(柱の出っ張りなど)」が干渉してくる場合があります。
壁の凹凸が干渉してくる場合、選択肢として考えられるのが以下の3つの方法です。
- 小さめのサイズを購入して余白を残す(部屋全体に敷き詰めない)
- 大きめのサイズを購入してセルフカットする(カット可能なタイプを選ぶ)
- オーダーカーペットを注文(部屋の形状に合わせてカットしてもらう)
敷き詰めるのに拘りがなければ「小さめのサイズ」、部屋の形状に合わせて敷き詰めたい場合は「大きめのサイズ(カット可能なタイプ)」や「オーダーカーペット」を選択しましょう。
尚、通常のカーペットをセルフカットすると「遊び毛」や「ほつれ」の原因となるのであまりおすすめできません。
求めるサイズがない場合は「タイルカーペット」も検討
既製品のカーペットを見ていると「探しているサイズが見当たらない」ということもよくあります。そのような場合は「タイルカーペット」も検討してみると良いでしょう。
タイルカーペットの基本サイズは「40cm角」や「50cm角」で、家庭用タイプであれば裏面が「吸着面(接着面)」となっているので施工も簡単です。
また、カットすることも可能なので部屋の形状が歪でも難なく対応できます。「遮音性」「防ダニ加工」など機能も充実しているので、サイズが見つからない場合はこちらも検討してみてはいかがでしょうか?
但し、部屋の広くなるほど枚数も多くなり、その分手間も掛かってしまいます。
また、通常のカーペットに比べると高級感が出にくいので、シックな部屋にしたい方は通常のカーペットをおすすめします。
カーペットのサイズ選びのポイント③使用する場面をイメージ
3つ目のポイントは、使用する場面をイメージすることです。「どこに敷いてどのように使うのか」をしっかりとイメージすれば、どれくらいのサイズが必要なのか見当がつきやすくなります。
例えば、「リビングに敷いて食事や作業をしたい」という場合は、「ローテーブル」と「座るスペース」分のサイズが必要となります。
また、「床の傷を防ぐためにソファーの脚もカバーしたい」となると少し大きめのサイズが必要です。このように同じリビングに敷く場合でも用途によってサイズが変わります。
カーペットの用途を明確にすればサイズ選びに失敗することも少なくなります。
紙や布を敷くとイメージが湧きやすい
より具体的にイメージをしたい場合は、「紙(新聞紙など)」や「布(ブランケットなど)」を敷いてみるのも1つの方法です。
カーペットは試しに敷くことが基本的にできないので、家にある物を代用してイメージを膨らませておくと失敗も少なくなります。
カーペットを敷く予定の場所に紙または布を置き、少し離れた場所から眺めると「もう少し大きい方が良い」などサイズ感を確かめることができます。
具現化して気づくこともあるので、いまいちサイズのイメージが湧かない方はぜひ試してみてください。
カーペットの基本的な敷き方
ここまでサイズの選び方を紹介してきましたが、中には「カーペットをどのように敷こうか」と迷っている方もいるかと思います。
この章ではカーペットの基本的な敷き方を3つ紹介するので、敷き方に悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
全体に敷き詰める(Wall to Wall)
1つ目の敷き方は、部屋全体に敷き詰める「Wall to Wall(ウォールトゥウォール)」です。
部屋の端から端までカーペットで覆うので、ずれにくく統一感も出やすくなります。
センター敷き
2つ目の敷き方は、部屋のセンターに敷くスタイル「センター敷き」です。
部屋全体の床面より一回り・二回りほど小さくすることで、柱の出っ張りなどを回避することができます。
ピース敷き
3つ目の敷き方は、センター敷きよりも更に小さくした「ピース敷き」です。
ラグのように机や椅子の下など部分的に使われる敷き方で、移動やインテリアの変更が簡単にできます。また、サイズが小さくなる分コストも抑えられます。
同じサイズでも「色」「素材」によって印象が変わる

サイズや敷き方によって印象が変わるカーペットですが、同じサイズ・敷き方であっても「色」や「素材」によって部屋のイメージが大きく変わります。
例えば、「黒」「赤」などの濃い色は想像以上に存在感が強く、「アイボリー」「ライトグレー」という薄い色は空間を広く見せる効果があります。
また、「ウール」「シルク」などの天然繊維は高級感があり、「ナイロン」「ポリエステル」などの化学繊維はあっさりとした印象が強いです。
このように色や素材によって存在感は変わるので、部屋全体のコーディネートも意識しておくと良いでしょう。
カーペットのサイズまとめ
今回はカーペットのサイズの選び方を3つのポイントに分けて紹介しました。改めて紹介した内容を簡単にまとめてみます。
- 「◯畳」などサイズ表記をあてにせずにしっかりと採寸をする
- 部屋全体(広範囲)に敷き詰める場合、部屋の形状(壁の凹凸)を確認する
- 使用する場面をイメージしてサイズを選択する(紙・布などを敷いてみるとよりイメージしやすい)
紹介した3つのポイントを抑えておけば、自分の用途に合ったカーペットのサイズを適切に選ぶことができます。
特に「採寸」はサイズ選びの要なので、多少の手間を惜しんでもしっかりと測るようにしてください。
