ウッドカーペットは、「床をリフォームしたいけど、費用や手間をなるべく抑えたい」「和室の部屋を洋室にリフォームしたい」という希望を叶えてくれる素敵なアイテムです。
しかし、初めて使うとなると「どのような種類があるのか」「どうやって選べば良いのか」など様々な疑問が浮かんできますよね。
今回は、ウッドカーペットの特徴や失敗しない選び方のポイントを4つ、敷き方や手入れの仕方を紹介します。ウッドカーペットの利用を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/椅子-床-家具-屋内で-2181947/)
ウッドカーペットが人気を集める理由とは?

ウッドカーペットとは、「フローリングカーペット」または「フローリングマット」とも呼ばれる床材で、誰でも手軽に模様替えを楽しむことができます。
ウッドカーペットの1番の魅力は、何と言っても敷くだけでフローリングに替えられることです。
また、サイズやカラーも豊富にあり、自分好みの空間にアレンジしやすいことから高い人気を集めています。
そんな便利なウッドカーペットにもメリット・デメリットがあるので、次の章から詳しく解説していきます。
ウッドカーペットを使うメリット
この章では、ウッドカーペットのメリットについて紹介します。具体的なメリットとしては、以下の4つが挙げられます。
- リフォーム代がかなり抑えられる
- 模様替えの手間が掛からない
- 元のフローリングや畳に傷が付かない
- 部屋選びのハードルが下がる
ウッドカーペットの最大の魅力は、「手軽で安い」ことです。製品にもよりますが、「6畳タイプのウッドカーペット」であれば約2万円ほどで購入できることが多いです。
専門業者に依頼して「6畳の和室を洋室にリフォーム」すると10万円は優に越えることを考えると、かなり手頃なお値段でしょう。
単純に計算しても費用に約5倍の差が生まれるので、コスト的に考えればウッドカーペットの方がかなりお得です。
また、後から自分好みの床にすることができるので、引越し時の部屋選びのハードルが下がります。「床が気に入らないから…」と物件をお断りすることがなくなります。
ウッドカーペットを使うデメリット
メリットが多いウッドカーペットですが、いくつかデメリットがあることも知っておきたいところです。具体的なデメリットとしては、以下の4つが挙げられます。
- 元のフローリングや畳にカビが発生する場合がある
- 敷くときは一旦家具を片付ける必要がある
- サイズが合わないときのセルフカットに手間が掛かる
- 重量があると動かすのが大変
ウッドカーペットで1番懸念されるのが、湿気による「カビの発生」や「ダニの繁殖」です。
尚、カビやダニの問題は生活環境によって左右されるので、ウッドカーペットを敷いたからといって必ず発生する訳ではありません。
但し、湿気が溜まりやすいことには変わりはないので、ダニ避けシートを下に敷いたり、空気の換気や除湿機を使って湿度をコントロールしたりすることが必要です。
ウッドカーペットが持つ機能性とは?
ウッドカーペットにはいくつかの機能がありますが、主な機能としては以下のようなものが挙げられます。
- 抗菌・消臭
- 防カビ・防ダニ
- 防汚
- 防音
ウッドカーペットが持つ機能性は、各製品の素材や加工方法によって異なります。
ウッドカーペットは頻繁に取り替えるアイテムではないので、機能性にも拘っておきたいところです。
また、「オプションサービス」によって機能を追加できる場合もあるので、購入する際は各販売店のサービス内容も確認しておきましょう。
ウッドカーペットにはどんな種類がある?
ウッドカーペットには様々な種類がありますが、よく利用されるタイプとしては以下の3種類が挙げられます。
- 天然木(無垢材・オーク材など)
- プリント化粧材
- コルク
同じタイプの製品でも木目や色味が異なるので、幅広い選択肢の中から好みのデザインを選ぶことができます。
コスト面を重視するなら安価な「プリント化粧材」、高級感を重視するなら「天然木」、弾力性を重視するなら「コルク」がおすすめです。
失敗しないウッドカーペットの選び方
ウッドカーペットについて理解を深めたところで、選び方のポイントついて紹介していきます。抑えておきたいポイントとしては、以下の4つが挙げられます。
- サイズ
- カラー
- 素材
- 機能
この4つのポイントを意識しておけば、用途に合ったウッドカーペットを選択することができます。
尚、ネットショップによっては、「無料サンプル」を提供している場合があります。サンプルを見ておくと色合いや質感を確かめられるので、より安心して選択することができるでしょう。
また、ウッドカーペットは「ホームセンター」でも販売しているので、1度足を運んで頂いて実物を見ておくのもおすすめです。
次の章からは、選び方の各ポイントについて詳しく解説していきます。
選び方のポイント①サイズを選ぶときは部屋の寸法を要確認
ウッドカーペットのサイズは、通常のカーペットと同様に「◯畳」と表記されていることが多いです。
ここで注意しておきたいのが、“畳のサイズは地域によって変わる”ということです。
- 江戸間(関東):176cm×88cm
- 中京間(東海):182cm×91cm
- 本間(関西):191cm×95.5cm
(参考:https://magokorotatami.co.jp/topics_tatami4-1.html)
また、建物によっても畳数は変わるので、しっかりと部屋の寸法を確認してからサイズを選ぶようにしましょう。
尚、ウッドカーペットの材質上、部屋の実寸より少しでもサイズが大きいと敷くことができません。
実寸よりも1cm程小さくすることをおすすめしますが、心配な方は「オーダーカット」に対応している店を選択すると良いでしょう。
大きめのサイズを購入して「セルフカット」する方法もありますが、製品によってはカットしにくい場合もあるので注意が必要です。
選び方のポイント②カラーは部屋のテーマやインテリアに合わせる
ウッドカーペットのカラーを選ぶときは、部屋のテーマやインテリアに合わせると全体的にまとまった印象となります。
例えば、「シックなインダストリアル系」の部屋なら「ダークブラウン」、「明るめの北欧風」の部屋なら「アイボリー」というように選択すると良いでしょう。
同じ色でも色調が豊富で、製品によっては「木目」のデザインまで変えられます。デザインの選択肢が豊富なので、細かな部分までアレンジすることが可能です。
選び方のポイント③用途に合わせて素材を選ぶ
先程も紹介したように、カーペットには「天然木」「プリント化粧材」「コルク」などの種類があります。
各素材には以下のような特徴があるので、自分の用途に合わせて選択すると良いでしょう。
- 天然木:高級感があり耐久性がある/価格が高くて重たい
- プリント化粧材:軽量で取り扱いやすく価格が安い/高級感に欠ける
- コルク:弾力性があり遮音性や保温性が高い/傷が付きやすく、紫外線によって変色する場合がある
また、素材によって見た目も大きく変わるので、インテリアに合ったものを選択すると尚良いでしょう。
選び方のポイント④生活環境に合った機能を選ぶ
先程ウッドカーペットの機能について紹介しましたが、より快適な生活を送るためには生活環境に合った機能を選ぶことが大切です。
例えば、「通気性が悪く湿度が高くなりやすい」という部屋なら、「防カビ・防ダニ加工」がある方がより安心です。
また、ウッドカーペットには、化学物質(ホルムアルデヒドなど)の発生を抑えた「低ホルマリン」という仕様があります。
低ホルマリンは、化学物質によって発症する「シックハウス症候群(頭痛、目や喉の痛みなど)」を予防できるので、健康に気を配られている方はこちらも検討してみると良いでしょう。
失敗したくない!ウッドカーペットの敷き方
ウッドカーペットは以下の手順で行います。実際に行う際はケガ防止のために長袖と軍手を用意すること、大人2人で作業することをおすすめします。
- 梱包を外し、部屋に運ぶ
- ロールを少し転がして広げる(裏面が見えている状態)
- 端を壁に揃えるように広げる(表面が見えている状態)
- ロールを持ち上げ、カーペットを引き出しながら広げる
- 大きい場合は折り目の部分でカットをする
出入り口や押し入れがある場合は、壁しかない方から敷いていくのがおすすめです。逃げられるスペースがあると、引き出しながら広げる作業が楽になるでしょう。
また、ウッドカーペットが大きい場合は、折り目部分でカットするのがおすすめです。隙間ができることもありますが、比較的楽に、綺麗に切ることができます。
もし、ぴったりサイズで敷きたい方は、オーダーカットができるところで購入すると良いですね。
ウッドカーペットの手入れ方法は?
ウッドカーペットの手入れは、フローリングと同じと考えて良いでしょう。日頃の手入れは、掃除機や乾拭きで十分です。
頑固な汚れが付いてしまった場合は、水で薄めた中性洗剤を使って水拭きを行いましょう。なお、有機溶剤の使用は各メーカーで禁止と謳われています。
その他、物を落としたり、擦ってしまったりして傷をつけた際は、フローリング用のメンテナンスキットで補修しましょう。
ウッドカーペットの特徴と選び方のポイントまとめ
今回は、ウッドカーペットの特徴や選び方のポイントについて紹介しました。改めて紹介した内容を簡単にまとめてみます。
- 専門業者に依頼するよりも施工費用がかなり安い
- 敷くだけで模様替えができ、元の床材の傷も防止できる
- カラー・木目のバリエーションが豊富でアレンジしやすい
- 湿気によるカビやダニには注意
- サイズを選ぶときは必ず寸法を測る
- カラーを部屋のテーマやインテリアに合わせると統一感が出やすい
- 用途に合わせて素材を選ぶ(インテリアに合わせられると尚良い)
- 生活環境に合った機能を持つ製品を選ぶ(機能を追加できるオプションサービスも要チェック)
「和室を洋室に変えたい」「部屋のイメージを大きく変えたい」「元の床を傷つけたくない」という方は、特にウッドカーペットの利用がおすすめです。
この記事を参考にして頂き、自分にとって最適のウッドカーペットを選択してみてください。
