「間接照明を部屋におしゃれに取り付けたいけど、置き方に困っている。」
間接照明は、どこかハードルが高くて、やり方もセンスがいるのではないかと不安かと思います。
しかし今回はそんなあなたのために、間接照明の置き方のテクニックや、用いる照明の色など分かりやすく解説します。
これを読んでおけば、プロが設計したようなおしゃれな空間づくりが可能になるので、是非参考にしてみてください。
(アイキャッチ画像出典:https://unsplash.com/photos/lTILrQvFbIc)
間接照明の置き方で変わるメリット

(画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2153020?title=%E9%96%93%E6%8E%A5%E7%85%A7%E6%98%8E%E3%80%80%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%88)
間接照明は、壁や物を照らした時の反射光を利用した照明のことで、反射光を利用することで、柔らかい雰囲気やおしゃれな雰囲気を演出することができます。
また、照明の置き方によって部屋がとてもリラックスできる空間に変わったり、同じ部屋なのにそこにいるだけで満足度も格段に上げられるといった効果があります。
そこで、次の見出しから、間接照明にはどんな置き方があるのか、また置くとどんなメリットがあるのかを5つに分けて紹介していきます。
- 天井を照らす
- 壁を照らす
- 対象物を照らす
- 家具下や裏を照らす
- 部屋の隅を照らす
間接照明の置き方テクニック①天井を照らす

まず最初にご紹介する間接照明の置き方のテクニックは、「天井を照らす」です。
間接照明は空間に明暗を作り出すことで、奥行きを作り出すので、空間を大きく見せる効果があります。
なので、天井が低いお部屋にはこの置き方がおすすめです。部屋を変えるのは難しいですが、天井を照らすだけで、ゆったりとしたリラックス空間に変えることができます。
具体的な方法には、フロアスタンドを天井に向けて照らす方法や、棚の上にスタンドを置いて天井を照らす方法があります。
間接照明の置き方テクニック②壁を照らす

2つ目にご紹介する間接照明の置き方テクニックは、「壁を照らす」です。
壁の場合も天井の場合と同様で、壁に明暗が生まれるので、部屋に奥行きが出て広く見え、部屋の圧迫感も解消することができます。
具体的な方法では、角度を調節可能なスポットライトで壁を照らしたり、壁付けの間接照明を取り付ける方法があります。
壁に絵画やポスターを飾っている場合は、それを目立たせるように照明を設置すると部屋の雰囲気も上がり、一石二鳥ですね。
間接照明の置き方テクニック③対象物を照らす

間接照明の置き方のテクニック3つ目は、「対象物を照らす」です。
部屋の中の家具やオブジェなどを目立たせることで、部屋のアクセントになります。そうすると、アクセントが部屋全体に立体感を生むので、部屋自体が広く感じられ、リラックス空間を作ることができます。
先ほどの「壁を照らす」テクニックで紹介した壁の絵画を照らすというのも実は、「対象物を照らす」テクニックも兼ねていました。
また、この置き方をする場合は、対象物に光源が隠れるように置き、目立たせるようにするため、小さくコンパクトな照明を選ぶのが良いでしょう。
間接照明の置き方テクニック④部屋の隅を照らす

間接照明の置き方テクニック4つ目は、「部屋の隅を照らす」です。
部屋の隅に間接照明を置くことで、部屋に入った時に視点が隅に集まり部屋の奥行きを強調してくれます。
そうすると部屋の奥から部屋全体を見渡すように視線が動くため、部屋自体が広く感じられるようになり、こちらも部屋の圧迫感を解消することが出来ます。
具体的な置き方では、スタンドライトのような縦に長い照明などは部屋の隅に置くと、インテリア的にも照明的にもおしゃれな雰囲気になります。
間接照明の置き方テクニック⑤家具下や裏を照らす

最後にご紹介する間接照明の置き方テクニックは、「家具の下や裏を照らす」です。
写真のように、ソファの裏から上に向かって照明を当てるだけで、大人で上品な雰囲気の空間になっています。
こうした効果は、部屋を広く見せるというよりも、リラックス空間を作り、その空間にいるだけで満足感のある空間を作ることができます。
照明には、家具の裏や下にもぐりこませられるような細身でコンパクトな照明が適しているでしょう。
間接照明を設置する際の注意点
ここまで、間接照明の置き方に対する効果とそれによるメリットをご紹介してきました。しかし、間接照明をただ置けばいいというものではなく、置く際にもひとつ注意が必要です。
それは、壁や床面などの照明を当てるものの材質。壁や床面の材質は光沢のあるものは向いていません。
なぜなら、壁や床面を光沢のある材質だと、間接照明を置いた時に照明器具自体が写り込んでしまって悪目立ちし、部屋の雰囲気が崩れるからです。
なので、もし壁や床面の材質が光沢のある材質の場合、壁や床面ではなく別の対象物に光をあてたり、スタンド式の間接照明などを取り入れたりして工夫をしましょう。
間接照明のおしゃれな置き方例
ここで、間接照明の置き方のテクニックを使ったおしゃれな例を2つご紹介します。
いずれも間接照明が目立ちすぎず、うまく部屋と調和しています。それでは早速見ていきましょう。
カーテン×間接照明

こちらの間接照明の例は、カーテンの上側を間接照明で照らした例です。
カーテンの縦のラインと天井を照らすことによって、部屋の全体が広く見え、すっきりしているのにどこか落ち着いた雰囲気があります。
絵画×間接照明

こちらの例は先ほどの例とは打って変わって、モダンで大人な雰囲気を醸し出している例です。
この例では、先ほどご紹介した、「壁を照らす」と「対象物を照らす」テクニックを用いて、絵画の存在感をさりげなく演出しています。
間接照明はリラックスする空間を作ることができますが、置かれた家具や壁などによって同じ照らし方でも大きく変わることを覚えておきましょう。
間接照明の置き方で目指すべきは一室多灯
間接照明を置く際は、できるだけ一室多灯を目指しましょう。一室多灯とは、読んで字のごとく、一つの部屋に対して多くの灯りがあることです。
なぜなら一つの空間にいくつか照明があることで、空間自体により奥行きが出るからです。
奥行きが出ると、広く感じるためリラックスした空間を作ることができます。最低2つ以上を意識して照明を置いてみましょう。
例えば、ソファの下を照らす間接照明やテーブル上のデスクランプ、壁際のフロアスタンドのライトなどそれぞれの用途に合わせた間接照明を使うことで、一気に上級者感を醸し出すことができます。
間接照明に向いている照明の色とは?

ここまで、間接照明の置き方やその例について解説してきましたが、ここで間接照明に適した照明の色をご紹介します。
そもそも照明には大きく分けて3つの色が存在し、それぞれ適した用途があります。
- 昼光色・・・3つの中で最も明るく、白く青みがかった色。集中力を高めたいときに最適。
- 昼白色・・・太陽の光に最も近い色で、どの部屋にも合わせやすいスタンダードな色。
- 電球色・・・3つの中では、最も温かみのあるオレンジ系の色で、リラックスしたいときに最適。
間接照明はくつろぎやリラックス空間を演出するために用いるケースが多いので、リラックス効果のある電球色を用いると良いでしょう。
柔らかい色味が間接照明も相まってよりリラックスする空間を作り出すことができます。
間接照明の置き方で部屋のおしゃれ度をワンランクアップ
最後に、今まで紹介してきた間接照明の置き方のテクニックと、間接照明に適した色についてまとめてみました。
- 天井を照らす
- 壁を照らす
- 対象物を照らす
- 家具下や裏を照らす
- 部屋の隅を照らす
照明には、昼光色・昼白色・電球色の3種類あり、間接照明に向いているのは、電球色
間接照明は置き方次第で、お部屋の雰囲気をガラッと変えてくれます。
ですが、逆に言えば、部屋の形や家具の配置によって同じテクニックでも異なった見え方をします。
ですから、まずはテーブルランプのような小さいものから始めると、失敗もしにくいので、徐々に一室多灯を目指せるかと思います。
是非この記事を参考にして、素敵なお部屋づくりをしてみてください。