リビングは、家族と一緒に過ごす時間が一番長い空間です。そんなリビングを居心地の良い素敵な空間にするために、北欧タイプの照明で演出してみませんか?
従来の備え付け照明ではなく、北欧タイプの照明を使うことで雰囲気をガラッと変えることができます。この記事では、北欧の照明の特徴や光の取り入れ方をご紹介していきます。
また、北欧照明を選ぶ時のコツもご解説していきますので、是非参考にしてあなたの家のリビングを居心地のよい素敵な空間にしてみてください。
北欧の照明はどのように取り入れた方が良い?
北欧の照明は日本の部屋全体を照らす照明とは違い間接照明や、必要なところにだけ光を集めて照らす方法が特徴と言えます。
北欧の人々は、日照時間が6時間ほどしかない長く暗い冬を家で過ごすので、家具や照明などを工夫して快適な空間づくりの演出に力を入れてきました。
部屋ごとに光の取り入れ方を変えるのも北欧の照明の特徴です。食事をするダイニングは全体を照らす照明を、くつろぎたいリビングでは、落ち着いた雰囲気を演出するために必要なところにだけ光を使います。
北欧照明を真似するとリビングが暗い?
人気の高い北欧照明ですが、写真で見ると部屋全体が暗く感じますよね。間接照明や部分的な照明だけで、明るさは足りるのでしょうか?
実は、目的に合わせて光を照らせば、決して暗さを感じることはありません。
ただ、インテリアの写真を見ているだけですと、「目的に合わせる」ということができないですよね。北欧の照明演出を参考にするのも難しいです。
そこで、次の章では、光の照らし方のポイントをご紹介していきます。自分で効果的な法則を見つけるのは大変なので、ぜひ読み進めてくださいね。
北欧風におしゃれな演出をする照明の設置方法
照明の配置のコツは、「目的に合わせて照らす」ことです。食事をするダイニングテーブルでは、テーブル全体を照らす照明を、リビングで本を読むなら手元だけを明るくすれば暗さを感じません。
照明には大きく分けて次の二つに分けられます。この二つは北欧の照明でよく使われる演出方法なので覚えておくと良いでしょう。
- 直接照明 … 照らしたいものを直接照らすこと。
- 間接照明 … 照らしたいものを、壁や天井に反射させて照らすこと。柔らかい光が特徴。
ダイニングテーブルを照らすなら直接照明。部屋全体を明るくしたいなら、間接照明を増やして明るくします。日本のように部屋全体を照らす天井照明は使いません。
照明の位置を変えたい時に便利なスポットライト
照明を変えて北欧風にイメージチェンジしたいと思っていても、もともと取り付けてある照明の位置と照らしたい場所がづれている場合があります。
では、照明の位置を変えたい時はどうしたらいいでしょうか?そんな時は、自由に照らす場所を変えられる配線レール(ダクトレール)とスポットライトが便利です。
天井照明のプラグを差し込む部品に、直接差し込めば簡単に設置できます。
スポットライトは稼働するので、真下に向ければ直接照明になります。壁に向ければ間接照明にもなるので、簡単に北欧風の照明に仕上がります。
リビングに置きたい北欧照明の代表的なタイプ
光の演出の仕方を解説してきましたが、ここからは北欧照明の代表的なタイプをご紹介していきます。これらのタイプを選ぶことで北欧風のリビングに変えることができます。
ペンダントライト
ペンダントライトとは、天井からチェーンやコードで照明器具がぶら下がっているタイプです。形やデザインはさまざまで、小型の裸電球のようなものや、シャンデリアのような大型のものもあります。
ぶら下がっていることでデザインがつけやすく、北欧照明の中でも人気の形です。カウンターやテーブルの上など照明の下を行き来しない場所に適してた照明です。
スタンドライト
スタンドライトは、床に立てて使うタイプの照明器具です。コンセント式のものが多く、好きな場所に移動して使えます。
壁や近くを照らすタイプや、上向きにして天井を照らすものなど種類はさまざまです。間接照明として使うこともできる便利なライトです。
おしゃれなリビングに合う北欧照明を選ぶコツ
北欧は、日照時間が少なく多くの時間を自宅で過ごしてきました。そのため、自宅を居心地のよい空間に演出するためインテリアや照明にこだわる傾向が強く、優れたものが多くあります。
北欧では、必要な場所に必要な明かりを配置する一室多灯の照明を用いています。おしゃれな空間づくりに北欧の照明を参考にするには選ぶ時にコツがあります。
照明のデザイン性や明りの色味を選ぶのも大事ですが、あなたの部屋に合っているのかも重要です。次の章では、リビングに合う北欧照明を選ぶ時のコツをご紹介していきます。
リビングに合う北欧照明は配置場所が重要
暗さを感じてしまうのは、必要なところに明かりがないから。照明を設置する前に、動線を考えてみましょう。
「家族が集まるところは?」「読書をするところは?」と日々の生活を思い返すことで、明かりが必要なところが分かってきます。
読書や仕事の作業スペースなどには、局部照明を取り入れ一室多灯を用いると落ち着いた雰囲気に仕上がりますよ。
また、お部屋全体を照らしてくれる照明は、角に設置するのがおすすめ。明かりの反射で、空間を広く見せる効果があります。
照明の種類によって北欧風かが変わる
室内の照明器具は、主に7つに分けられます。その中でも、全体を照らす全体照明と、部分的に照らす局部照明に分けられます。
- シーリングライト
- ペンダントライト
- シャンデリア
- ダウンライト
- スポットライト
- ブラケット
- スタンドライト
どこに明かりがほしいのかよく確認して、用途にあった照明の種類を選んでみましょう。リビングでは局部照明を上手に組み合わせて演出すると、リラックスできる空間になります。
特に、スポットライトや、スタンドライトを組み合わせることで間接照明を作り出すことができますよ。
理想的なリビングにするには照明の形・素材にこだわる
照明の形や素材によって光の見え方は違ってきます。例えば、ペンダント照明でも、上部が閉じているデザインで金属などの不透明の素材だと直線的な光になります。
また、全体が和紙やガラスなどの透明感のあるデザインのものだと、周りをぼんやりと照らす優しい光が演出できます。
照明をつけたときの光がどのようになるかで、リビングの雰囲気もがらっと変わってしまいます。光がどのような見え方になるか確認して照明を選ぶと、イメージが違ったということもないでしょう。
北欧のように暮らすなら、ひとつずつ灯りを

北欧には、昼と夜の間のような「ブルーアワー」という時間があります。空全体がうっすらと青い光に包まれている状態です。
北欧では、暗くなっていく外の様子に合わせて、まるでキャンドルに火を灯すようにひとつずつ灯りをつけていきます。
北欧のような暮らしを楽しみたいのであれば、ランプの付け方にもこだわってみると面白いですね。
リビングに合うおしゃれな北欧照明のまとめ
北欧照明でのリビングの演出方法をご紹介してきました。最近では北欧家具が人気になっていて、照明もお部屋に合わせて変えてみるとぐっと北欧風に仕上がります。
北欧の照明を取り入れる時のポイントは、一室多灯の照明。間接照明を上手に組み合わせて、リビングをお気に入りの空間に演出してみましょう。
必要なところに、スポットライトで直接照明を使えば暗さも気になりません。照明器具を選ぶ時は、形・素材も意識しながら、できれば実際に点灯した時の光を確認するといいですね。
この記事を参考にして、是非あなたの家のリビングに合った照明を見つけてみてください。