「リビング照明をダウンライトにしてみたいけど、そもそもダウンライトがどんな照明かよく知らない」とお困りではありませんか?
洗練された部屋作りにピッタリなダウンライトですが、構造上1度設置してしまうと簡単に移動できません。そのため、設置する際に考えることが多く、レイアウトが難しい照明でもあります。
そこで今回は、ダウンライトで部屋を快適な明るさにするための注意点や、ダウンライトを使用するメリット・デメリットを紹介していきます。是非部屋作りの参考にしてみてください。
(トップ画出典:https://www.photo-ac.com/main/search?q=%E3%83%80%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%88&qt=&qid=&creator=&ngcreator=&nq=&srt=dlrank&orientation=all&sizesec=all&mdlrlrsec=all&sl=ja)
ダウンライトの特徴とは

ダウンライトとは、天井に埋め込んで取り付けるタイプの照明器具のうち、小型の照明のことを指します。
天井に埋め込んで設置するため、天井面がフラットになりスッキリした印象を与えることができるのが特徴です。
シーリングライトに比べて配置の自由度も高いため、オシャレな部屋作りをしたい方にはピッタリな照明です。
しかし、ダウンライトは天井に埋め込んであるタイプの照明なので、後からの追加設置や位置の変更はできません。
リビング照明にダウンライトを使うメリット
ダウンライトを使う最大のメリットは、見た目がシンプルなため邪魔にならず、どんなインテリアにも合わせやすいことでしょう。
照明としての出っ張りがないため、部屋をより広く見せてくれる効果もあります。部屋の空間を広く利用したいと考えている方にピッタリな照明です。
また、ダウンライトは他の照明と違い、照明の中や上にホコリが溜まることがないため手入れがとても簡単です。
照明の静電気で天井にホコリが付くことも減らせるため、天井の掃除も楽になります。
リビング照明にダウンライトを使うデメリット
ダウンライトを使う最大のデメリットは、設置費用が高くなってしまうことでしょう。
ダウンライトは照らせる範囲が狭いため、1つの部屋に複数個設置する必要があります。そのため、1つ設置すればいいシーリングライトなどに比べると費用が高くなってしまいます。
また、ダウンライトは後から位置の変更ができないため、配置の段階である程度の家具の配置や光の当たり方などを考えなくてはいけません。
ダウンライトの数が少ないと部屋が暗くなり、多すぎると見た目が悪くなってしまうため、レイアウトが非常に難しい照明です。
リビングの広さに合った明るさは?
リビングを適切な明るさに保つためには、部屋の広さに合わせて照明の明るさや数を変えることが大切です。適切な明るさとは、明るすぎたり、暗すぎたりしない過ごしやすい明るさのことを指します。
照明の明るさは『lm(ルーメン)』という単位で表記することができ、部屋の広さに対して適切なlm(ルーメン)は以下の通りです。
部屋の広さ | 適切なlm(ルーメン) |
~4.5畳 | 2200lm~3200lm |
~6畳 | 2700lm~3700lm |
~8畳 | 3300lm~4300lm |
~10畳 | 3900lm~4900lm |
~12畳 | 4500lm~5500lm |
~14畳 | 5100lm~6100lm |
表に記載してあるlm(ルーメン)の数値は、部屋にある照明の数値を全てを合わせたものになります。
例えば、810lmのLED電球を使用したダウンライトを4つ配置した場合、確保できる明るさは【810×4=3240lm(ルーメン)】となります。
照明によっては、lm(ルーメン)の記載がなく、W(ワット)数の記載のみがされている場合があります。W(ワット)数に対してlm(ルーメン)の数値がどのくらいになるのか、次で詳しく見ていきましょう。
照明のW(ワット)数に対してlm(ルーメン)の明るさの基準
W(ワット)数に対するlm(ルーメン)の数値がどのくらいになるかは以下の通りです。lm(ルーメン)が記載されていない照明には、以下の数値を当てはめて計算しましょう。
W(ワット)数 | lm(ルーメン)の数値 |
180W | 2200lm~3200lm |
180W~240W | 2700lm~3700lm |
240W~320W | 3300lm~4300lm |
320W~400W | 3900lm~4900lm |
400W~500W | 4500lm~5500lm |
500W~600W | 5100lm~6100lm |
【リビングを暗く見せない】ダウンライトを使用するときのコツ

ダウンライトは照らすことのできる範囲が狭いため、lm(ルーメン)の数値が足りていても暗く感じてしまう場合があります
しかし、暗いからとダウンライトの数をむやみに増やしてしまうと天井が凸凹が目立ってしまい、部屋の見栄えが悪くなってしまいます。
ダウンライトを使用していて部屋が暗いと感じるようであれば、スタンドライトなど他の照明を併用して明るさを確保しましょう。
ダウンライトの明かりが届かない部屋の隅などに他の照明を配置するだけで、感じる明るさが格段に変わりますよ。一方で、ダウンライトが逆効果になってしまう配置もあります。次で詳しく紹介していきます。
ダウンライトの光は直接目に当ててはいけない!理由と対処法
ダウンライトは照らすことができる範囲は狭いですが、その分、他の照明に比べて照らす光の勢いが強いです。
そのため、ダウンライトの光が目に直接入ると、非常にまぶしく感じてしまいます。
強い光を目に受け続けると頭痛や眼精疲労を引き起こす場合もあるため、ダウンライトの光が直接目に入らないように対策をしましょう。
直接目に入る位置にあるダウンライトは使わないようにしたり、ソファなどの家具の位置を変えたりすることで目に光が入らないように調節することができますよ。
【ダウンライト】リビング照明がまぶしく感じる場合の対処法
ダウンライトの光がまぶしく感じる場合の原因は、照明の光が明るすぎるか照明の光が直接目に入ってしまっているかのどちらかになります。
照明の光が明るすぎる場合、部屋の広さに対して照明の数が多すぎたり、使用している電球の明かりが強すぎたりすることが原因です。
使っている照明の数を減らしたり、lm(ルーメン)が低い照明に付け替えたりすることで解決することができます。
照明の光が直接目に入ってしまっている場合は、家具の配置を変えるなどして光が直接目に入らないようにしましょう。
【ダウンライト】リビング照明が暗く感じる場合の対処法
リビングが暗く感じる場合の原因は、部屋の広さに対して明るさが足りていないか照明の光が部屋に行き届いていないかのどちらかになります。
明るさが足りていない場合、より明るい電球に取り換えたり、照明の数を増やしたりすることで対処することが可能です。
また、照明の光が部屋に行き届いていない場合は、暗いと感じる場所にスタンドライトなど他の照明器具を追加して使用することで対処することができます。
【リビング照明をダウンライトにする際の注意点】まとめ
今回は、リビング照明をダウンライトにした場合のメリット・デメリットと注意点をまとめました。メリット・デメリットは以下の通りです。
- メリット………部屋を広く見せる効果がある。手入れが簡単。
- デメリット……設置費用が高い。照らせる範囲が狭い。レイアウトが難しい。
見た目がシンプルなダウンライトはどんなレイアウトにも合わせやすく、邪魔にもならないので部屋の空間を広く使いたいと考えている方にピッタリな照明です。
しかし、1つの部屋に複数個設置する必要があるダウンライトはどうしても費用が高くなってしまいます。
また、ダウンライトは照らす光が強いので、直接目に入らないように設置する必要があるなど、レイアウトする上で考えることが多いです。
ダウンライトは設置してしまうと後からの移動ができないので、設置を考えている方は光が照らす範囲なども考えて設置しましょう。