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壊れたアンティークの椅子はどこで修理するべき?おすすめ業者も紹介

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「長い間使っているアンティークの椅子を修理したいのだけど、まずはどこに頼むべきなんだろう」

こんな風に悩んでいるあなたのために、今回は壊れたアンティークの椅子をどこの修理業者に頼めばいいかを徹底解説します。それに加えて、自宅でもできる応急処置的な修理方法もご紹介していきますよ。

この記事を読めば、あなたの大切な椅子をしかるべき場所に修理に出せるので、これからもずっと使い続けることができるでしょう。ぜひ最後までお読みくださいね。

(アイキャッチ画像出典:https://unsplash.com/photos/6VsP1les1U4)

この記事におけるアンティークの定義

実はアンティークという言葉には国際的な基準があり、1930年代のアメリカの通称関税法では「100年以上前の古い美術品、工芸品、手工芸品」と定められています。

しかしこれは、アメリカの法律で輸入関税額を課すかどうかの都合だけで決められているものです。しかも美術品、工芸品、手工芸品のみにおける話なので、家具には適用されません。

ですからアンティーク家具という言葉自体には、明確な基準はないのです。

というわけでこの記事では、「何十年モノの古い西洋の家具や、今では使われていない素材や技術で作られた、西洋の伝統的なデザインの家具」をまとめてアンティーク家具と呼ぶことにします。

修理を頼む前に椅子の状態をチェック

修理を頼む前に、もう一度自分の椅子のどこが傷んでいたり壊れていたりするのかを確認しましょう。

修理に出すべき椅子の状態
  • 座った時のぐらつきがひどい
  • 椅子が割れたり欠けたりしている
  • 座面が極端に汚かったり、座面の布が破れたりしている
  • 椅子の表面の塗装が剥げてきている

アンティークに限らず長い間椅子を使っていると、いろんなところでガタがきます。椅子が上記のような状態ならば、やはりアンティーク専門の業者に修理を任せるべきでしょう。

なぜなら普通の修理業者だと、修理に必要なパーツ・素材をそもそも準備していない可能性がありますし、ヨーロッパのアンティーク家具と一般的な日本の家具では修理に必要な技術が違うからです。

また見積もりの際に、修理に出す椅子の画像が必要となってくるので、あらかじめ椅子の写真を撮影しておきましょう。(スマホでの撮影可)

全体の写真の他にも修理してほしい場所を重点的に撮っておくと親切です。この写真が見積もりの際に非常に重要な役割を果たします。

アンティークの椅子を修理するならまず購入店へ相談

修理業者へ依頼するといっても、「アンティークの椅子なんてどこで修理してくれるの?」と困惑する方もいるでしょう。

その場合は、椅子の購入店に相談するのがベストです。あなたが購入したアンティークの椅子を一度お手入れしたお店であれば、修理を依頼しても安心できます。

修理店によって仕上げ方法や技術に違いがあるので、椅子を元通りの状態にしたいなら、やはり購入店に相談することが一番良い方法なのです。

もし購入店舗がわからない場合や、もう店舗自体が存在しない場合には、次に紹介する修理業者がおすすめですので、もし気になった業者があればぜひ電話かメールで連絡してみてください。

アンティークの椅子を修理できるおすすめ業者①

1つ目にご紹介するのは、「ケントストア」です。アンティーク家具の本場であるイギリスの技術と、日本ならではの繊細なクオリティーを強みとする修理業者です。アンティーク家具の販売もしています。

アンティーク家具本来の良さを生かしながらも、日本の生活に合うよう考慮しながら修理してくれますよ。

修理・修復の際に使用している金具やレザーは、全てイギリスからの直輸入品を使用しているというこだわりも持っています。家具本体の機能性や安全性はもちろん、見た目の美しさにもケントは妥協を許しません。

修理の実例に関しては、公式サイトからご覧いただけます。→ケントストアの修理実績はこちらから

修理代のサンプル
  • 椅子全体の塗装…15,000円+税~(預かりから2週間程度)
  • 座面張替…6,800円+税~(預かりから2週間程度)
  • 椅子のぐらつき修理…25,000円+税~(預かりから2週間程度)
ケントアンティーク家具の基本情報
  • 住所…東京都目黒区下目黒3-7-6
  • 問い合わせ先…03-6420-0548
  • メールアドレスこちらからお問合せください
  • 営業時間…11:00 ~20:00
  • 定休日…年中無休
  • 運搬費…要相談
  • 見積もり…無料

ケントストアの公式サイトはこちら

アンティークの椅子を修理できるおすすめ業者②

2つ目にご紹介するのが、「キヤアンティークス」です。「普段使いできるアンティーク家具」をモットーに、熟練の職人さんたちが家具の製作・修理を行っています。

傷や欠けの修復だけではなく、ヨーロッパで使うことが前提で作られている家具を、日本の気候と風土に耐えられるように仕上げることが得意な業者です。

工房にはヨーロッパ各地から集められた素材が豊富にあり、パーツの復元もお手の物です。家具だけではなく、雑貨やジュエリーの修復も手掛けているので、ガラス修理や金属加工といった装飾品の修理にも強いです。

修理の実績に関しては、公式サイトからご覧ください。→キヤアンティークスの修理実績はこちらから

修理代のサンプル
  • 椅子のぐらつきなどの修理…4,000円(税込)~
  • 椅子全体の塗装…4,000円(税込)~
  • 椅子の座面張替…4,600円(税込)~

地域にもよりますが、実際に修理した家具が返って来るまでは通常2週間~1ヵ月程度かかります。

キヤアンティークス(藤沢ウェアハウス)の基本情報
  • 住所… 神奈川県横浜市中区山下町108-1
  • 問い合わせ先…0466-86-8341
  • メールアドレス…info@kiya-co.jp
  • 営業時間…11:00 ~19:00
  • 定休日…毎週月曜日
  • 運搬費…要相談
  • 見積もり…要相談(藤沢ウェアハウスの実店舗では土日祝日に修理に関する相談を無料で受け付けています)

キヤアンティークスの公式サイトはこちら

アンティークの椅子を修理できるおすすめ業者③

最後にご紹介するのは「ザ・リストリー・アンティーク」という修理業者です。主にイギリスやフランスから輸入したアンティーク家具を販売しており、修理も同時に受け付けています。

この業者の特筆すべき点は、イギリスで長年修行を積んだ実績のある職人さんが、家具の修理に携わっているというところです。

特に塗装技術は他の業者の追随を許さないほどで、塗料も天然素材のシェラックのみを使用しており、何十工程もかけてアンティーク家具独特の味わいを表現していきます。

シェラックとはカイガラムシから分泌される樹脂のようなもので、シンナーやニスなど石油系のものとは違い、人体にも環境にもやさしい仕上がりになります。

修理の実績は公式サイトで確認してください→ザ・リストリー・アンティークの修理実績はこちら

修理代のサンプル
  • 椅子の座面張替(座面が取り外せる場合)…15,000円~(生地代は別途)
  • 椅子の座面張替(座面・背面などが打ち込み式の場合)…25,000円~(生地代は別途)
  • 椅子のぐらつき修理…15,000円~
  • 高さ調整(脚カット)…1,000円/本~(装飾加工なしの場合)
  • 脚キャスターの交換…1,000円/個(キャスター代は別途)
ザ・リストリー・アンティークの基本情報
  • 住所…愛知県名古屋市名東区名東本通3-26
  • 問い合わせ先…052‐734-6968
  • メールアドレス… info@restoryweb.com
  • 営業時間…10:00~17:00
  • 定休日…日曜日
  • 運搬費…要相談
  • 見積もり…名古屋市内なら出張見積もり無料/メールでの見積もりは無料

ザ・リストリー・アンティークの公式サイトはこちら

自宅でアンティークの椅子を修理① わずかな傷を消す

使っているうちに気になってくるわずかな傷や椅子のぐらつき。ここからは自宅でアンティークの椅子を修理する方法について解説します。まずはわずかな傷が気になる場合です。

必要なもの
  • カッター
  • 先の丸いもの(使わなくなった歯ブラシなど)
  • シェラック
  • 電熱コテ
  • 竹ひご
  • 耐熱保護剤
  • 木目ペン

極東産機(株)本社さんの動画では、削れた木の部分に補修用のシェラックを詰める方法で、フローリングを修繕しています。この方法は家具にも応用できるので、ぜひ参考にしてくださいね。

自分で直すことができる傷の大きさ深さの目安は「長さ2cm以下で1mm以下の深さ」です。これ以上は専門の修理業者に頼んでください。

自宅でアンティークの椅子を修理② ぐらつきを直す

次は椅子のぐらつき・軋みに関してです。購入した時は感じなくても、毎日座っているうちに気になってくることがあります。

そのぐらつき・軋みの多くが、椅子の接合部分から来るものです。そこでまず試してみてほしいのが、「ぐらつきシャット」という補修材です。

椅子を分解せずに接合部分に「ぐらつきシャット」塗っていくだけなので、家でも簡単にチャレンジすることができます。

「ぐらつきシャット」には木の繊維が膨張させ、グラつき・軋みが解消させるという働きがあります。1度試しても改善されない場合は、素直に専門の修理業者に頼みましょう。

アンティークの椅子を長く使い続けるためには

アンティークの椅子をずっと長く使っていくには、日頃のメンテナンスが欠かせません。

アンティークの椅子をメンテナンスする方法
  1. 汚れた時は、乾いた布で乾拭きをする。
  2. 3か月に1度くらいの頻度でワックスを椅子に刷り込む

アンティーク家具全般にいえることですが、水拭きはNGです。というのも水拭きすると、布から出た水分が木の内部に入り込み、シミやカビの原因になるからです。

また、目の粗い布で拭くと椅子の表面が傷ついてしまうのでやめましょう。

ワックスに関しては、家具の保護や艶出しの効果があります。家具用のワックスもいろいろな種類がありますが、初心者は色なしのワックスを選ぶといいでしょう。

シンタロウTVさんの動画ではワックスの塗り方を丁寧に解説しているので、初めてワックスを使う人はこの動画で予習しておくと良いでしょう。

おわりに

今回はアンティークの椅子が壊れた時に、どこに修理を頼むべきかをご紹介しました。

アンティークの椅子は繊細なので、座った時にギシギシと音がなったり、表面がボロボロになってきたりしたら、できるだけ早めに修理業者に頼んでください。

アンティークの椅子を修理するのにおすすめの修理業者3つ
  1. ケントストア
  2. キヤアンティークス
  3. ザ・リストリー・アンティーク

どの修理業者も信頼できる修理業者なので、迷いに迷ったら自宅から近い業者を選ぶと、送料が安く済むことがあるのでおすすめです。

料金や時間のことが気になる方は、先程紹介した自宅でできる修理方法をまずは試してみるといいでしょう。

あなたの大切な椅子が少しでも長く使えることを願っています。最後までお読みいただきありがとうございました。

ABOUT ME
西村鈴香
1995年北海道生まれ。2019年3月に大学を卒業後、道内の小学校に小学校教員として勤務。2020年からWebライターとして活動を始める。得意ジャンルはWebツール・旅行・金融・転職など多岐に渡る。現在は大阪の堺市を拠点に活躍中。趣味はボードゲームと韓国語