デザインで木のテーブルを選ぶのもいいですが、木目の美しさから選んでみてはいかがでしょうか?
使う木材によって、木目の出方は様々です。特に、1点ずつ表情が異なる高級な一枚板のテーブルは、一生に一度は手に入れたい家具ですよね。
この記事では、木目が美しい木の種類の紹介や、一枚板を購入する際に気をつけたいことについてご紹介しています。
また、後半には素材ごとにおすすめのテーブルを6種類ご紹介しています。ぜひ、木製テーブル選びの参考にしてくださいね。
(トップ画像出典:https://www.pexels.com/photo/abstract-antique-backdrop-background-131639/)
木製テーブルの基本は、「柾目」と「板目」の違いを知ろう!
木目とは、木の年輪を表す言葉です。実は、木目は「柾目(まさめ)」と「板目(いため)」の大きく2種類に分けられます。
まずは、それぞれの木目の違いについて確認してみましょう。
柾目(まさめ)とは?
柾目(まさめ)とは、木の中心に近い部分の木目のことをいいます。
断面の木目は、真っすぐな平行線になっており、柾目の木は反りにくい特徴があります。
板目(いため)とは?
板目(いため)とは、木の外側に近い部分の木目のことをいいます。
カットする場所によっては、木目の表情が豊かになります。同じ模様の材料は取れません。
木目が美しい木の種類とは?
木目でテーブルを選ぶなら、「きれいだなぁ」と思えるような、美しい種類の木材を選びたいですよね。
ここでは、木目が美しいと言われる木の種類を4つご紹介します。
杉(スギ)

スギは、日本の代表的な樹木の種類です。針葉樹らしい、まっすぐな美しい木目が特徴です。
欅(ケヤキ)
ケヤキは、黄色みを帯びた色合いで、木目が大胆に入ります。家具以外にお寺の建材としても使われています。
栗(クリ)
クリは、黄色みがかったベージュのような色合いをしています。木目には、うねったような動きがあることが特徴です。
山桜(ヤマザクラ)
ヤマザクラは、落ち着いた赤みのある色合いをしています。他の木と比べて木目はハッキリと出ませんが、暗い緑色のしま模様が見えることがあります。
ウォールナット
ウォールナットは、世界三大銘木のひとつで有名です。紫色がかったような色から見える木目からは高級感があふれています。
栃(トチ)
トチの断面は、赤みを帯びた色をしています。さざ波のような模様がキラキラと輝くことが特徴です。

美しい木目で選ぶなら、一枚板のテーブルもおすすめ!
美しい木目の高級テーブルをお探しなら、一枚板のテーブルもおすすめです。しかし、初心者が上質な一枚板のテーブルを見分けることはかなり困難と言われています。
一枚板は直感で選ぶことも大切ですが、それよりも、”板が十分に乾燥されているか”を確認しましょう。乾燥状態を確認するポイントは、店員さんへ「何年くらい乾燥させていますか?」と聞いてみることです。
一枚板専門店の『鬼童銘木』によると、5年以上乾燥させて板の水分含有率を下げないと、板が反ったり、割れたりする可能性が高まるそうです。
乾燥期間が5年未満の場合は、どんなに美しい木目でも、購入を見送ったほうがいいでしょう。
(参考:https://www.kidomeimoku.co.jp/point_table/)
ここからは、先ほど紹介した6つの素材別に、木目が美しい高級テーブルを6種類ご紹介していきます!
木目が美しい高級テーブル①杉(スギ)
1920年に設立された岐阜県の老舗家具メーカー、飛騨産業(ヒダサンギョウ)からは、『crypto テーブル(W180)』をご紹介します。
crypto(クリプト)は、スギの表情を生かしたブランドです。グッドデザイン賞も受賞した天板の模様は、間伐材や節のある材料も使われています。
- 【サイズ】幅:180cm 奥行:90cm 高さ:70cm 天板厚:4.5cm
- 【素材】杉圧縮板目材(節入り)
- 【テーブルの種類】リビングテーブル
天板の集成材は木のそりを防ぐため、芯にスギの柾目(まさめ)材を挟み込んだ3層構造になっているそうです。
木目が美しい高級テーブル②欅(ケヤキ)
ケヤキは一枚板のテーブルで多く取り扱われています。一枚板のテーブルは一点ものになるため、参考に、鬼童銘木株式会社で取り扱っている、『欅 センターテーブル』をご紹介します。
こちらのテーブルは、一枚板ならではの”木の耳”が残されており、自然の造形美を感じることができます。ケヤキ独特の大胆な木目は、置くだけでお部屋のアクセントになりますね。
- 【サイズ】長さ(L)1180mm 幅(W)640mm~810mm 厚み(T)45mm 高さ(H)約335mm
- 【素材】ケヤキ
- 【テーブルの種類】センターテーブル
ウレタン塗装仕上げのため、醤油やソースをこぼしてもシミになることはありません。
木目が美しい高級テーブル③山桜(ヤマザクラ)
1933年創業の高知県の家具メーカー、BOKUBA(木蔵)からは、『山桜ダイニングテーブル』をご紹介します。
山桜は木目の出方が控えめなため、お部屋に上品な印象を与えてくれます。赤みがかった天板からは、他の木よりも温かみが感じられますよ。
- 【サイズ】幅:165×奥行:約90×高:71(cm)
- 【素材】山桜
- 【テーブルの種類】ダイニングテーブル
天板の厚さが40㎜ある一枚板のため、贅沢な気持ちになれそうです。
木目が美しい高級テーブル④栗(クリ)
熊本県の自社工場で家具の製造を行うgranata(グラナータ)からは、『引出付ダイニングテーブル』をご紹介します。
熊本県産の栗材のみを使ったテーブルは、板目・柾目のパーツを組み合わせており、表情豊かな木目が特徴です。
- 【サイズ】幅1200mm×奥行840mm×高720mm・天板厚25mm
- 【素材】熊本県産天然栗材
- 【テーブルの種類】ダイニングテーブル
良質な栗材はあまり出回っておらず、取り扱っている業者も少ないそうです。
木目が美しい高級テーブル⑤ウォールナット
家具の産地である静岡県静岡市に工場を持つ、杉本家具株式会社からは、『ソニック 120 センターテーブル引出付』をご紹介します。
無垢のウォールナット材が全体に使われているため、どこから見ても、落ち着いた色合いと木目が楽しめるテーブルとなっています。
- 【サイズ】W 1200 × D 600 × H 380
- 【素材】本体:突板(ウォールナット天然杢) 天板・前板・脚:ウォールナット無垢材 引出:桐材
- 【テーブルの種類】センターテーブル
オイル仕上げのウォールナットは、木の肌触りをそのまま感じることができます。
木目が美しい高級テーブル⑥栃(トチ)
トチは一枚板のテーブルで多く取り扱われています。一枚板のテーブルは一点ものになるため、参考に、ウッドギャラリー樹で取り扱っている『栃 一枚板テーブル』をご紹介します。
こちらのテーブルは、中央部分が赤みがかった一枚板です。ホログラムのように光る木目が美しく、色々な角度から木目を楽しめるテーブルです。
- 【サイズ】幅182.5×奥行90~92×高さ70.5cm 天板厚5cm
- 【素材】栃無垢
- 【テーブルの種類】ダイニングテーブル
トチのテーブルならではの”立体感のある木目”は、ずっと眺めていたくなりそうです。
まとめ
今回は、木目の美しいテーブルの素材や、素材ごとにおすすめの木製テーブルを6種類ご紹介しました。
木目にこだわりたい・一生モノのテーブルが欲しい場合は、一枚板のテーブルを選ぶこともおすすめです。どれくらいの年数乾燥されている板なのか、お店の人へ確認をした上で購入するようにしましょう。
木目でテーブルを選ぶときには、「柾目(まさめ)」「板目(いため)」の知識があれば、テーブル選びがもっと楽しくなりますよ。
この記事を読んで、意外にも奥が深いテーブルの木目について、少しでも興味を持っていただけると嬉しいです。
