イタリアの一流家具メーカーMinotti(ミノッティ )をお聞きになったことはありますか?
家具好きなら人であれば、Minottiがどのようなブランドなのか押さえておきたいところですね。
そこで今回の記事では、Minottiの特徴と有名デザイナーを詳しく解説していきますので、ぜひ最後まで読み進めてくださいね。
(※画像はイメージです。 トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E3%82%BD%E3%83%95%E3%82%A1-%E3%83%AA%E3%83%93%E3%83%B3%E3%82%B0-%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%A0-%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0-184551/)
Minotti(ミノッティ)について
「Minotti」は、1948年にアルベルト・ミノッティによって創業されたイタリア屈指の高級家具ブランドです。
クラシックな木工家具工房から始まり、モダン家具の製造技術を確立したアルベルトの業績をうけ、「レナート&ロベルト・ミノッティ兄弟」は、事業をグローバルに展開し、国内外で認められるブランドに成長します。
さらに、1997年から、建築家の「ロドルフォ・ドルドーニ」の20年以上にわたる協業で、現在のMinottiの世界観が築かれました。
Minottiの有名デザイナー①ロドルフォ・ドルドーニ
Minnotiの製品に最も携わっているデザイナーは、建築家でもある「ロドルフォ・ドルドーニ」です。
彼は、大学で建築学の学位を取得後、ホテル、住宅などの建築デザインのほか、様々な家具・照明の製品デザインを手掛けています。
1997年から、MInottiとコラボーレーションを開始し、現在に至るまでほとんどのMinotti製品を作ってきました。
彼の得意な「豊かな空間をつくりだすエレメントとしてデザインされた家具」は年々その質を高め、世界市場における確固たる地位を築きました。
Minottiの有名デザイナー②クリストフ・デルクール
2018年にMinottiは創業70周年を迎えました。それを契機に、ロドルフォ・ドルドーニ以外のデザイナーもMinotti製品のデザインに参画するようになりました。
その一人が、フランス人デザイナーの「クリストフ・デルクール」です。元々、ロートアイアンという加工した鉄にデザイン性を持たせる技術を活かした家具をハンドメイドで作っていました。
Minottiと協力関係を組んでからも、彼のスタンスは変わりません。彼が生み出す家具のフォルムには鉄加工の技術が集約されています。
彼の飽くなき探求心とチャレンジ精神が、Minottiに新しい風を吹き込みます。
Minottiの有名デザイナー③佐藤オオキ
Minottiが70周年を迎えるのを契機に、Minottiは、日本人デザイナーでnendo代表の「佐藤オオキ」とコラボレーションをします。
日本人としてはもちろん、アジア人としても初めてMinottiのデザイナーとして起用されました。
佐藤は、カナダ・トロント生まれで、 早稲田大学大学院理工学研究科建築学専攻修了後、nendoを設立しました。
グラフィックや家具、インテリア、建築など多岐にわたるデザインを手がけ、 Newsweek誌で「世界が尊敬する日本人100 人」に選ばれるほど、世界で注目されているデザイナーなんです。
Minottiの有名デザイナー④マルシオ・コーガン
ブラジル人の建築家「マルシオ・コーガン」は、映画監督としても知られ、マルチに活躍しています。Minottiとのコラボレーションでは、アウトドアシリーズで製品を輩出します。
彼は、日本の建築思想であるメタボリズムの影響を強く受けました。メタボリズムは「環境の変化や成長に適応しながら姿を変えていく」という思想ですが、「QUADRADO」にその思想が反映されています。
「QUADRADO」は、卓越した軽さと柔軟性を備え、吊り下げられた正方形のプラットフォームで構成されるモジュール式システムを持つソファで、Minottiに新風をもたらしています。
Minottiの空間演出のすごさ
Minottiブランドの特徴は、ラグジュアリーでモダンな家具を使った、独自の空間演出です。家具単体のデザインだけでなく、空間全体を作り上げるスタイルが世界中から支持されています。
この空間演出がMinottiの最大の特徴でもあります。デザイナーのロドルフォ・ドルドーニは、毎年異なるテーマ性で家具を通した「空間演出」を発表しているのです。
それ故に家具単体で主張するわけではなく、空間に馴染むようなデザインが多いです。家具その物に着目すると比較的オーソドックスな印象を受けます。
Made In Italyへのこだわり
Minottiは、ローマ時代から数千年の歴史をつなげてきた伝統技術と最先端でセンス溢れる製造技術を、高い次元で融合させてきました。
また、皮革や金属パーツ、木質素材などは、厳しい品質管理にもとづきイタリア国内で加工し、組み立てや縫製など仕上げ工程は全てMinotti本社工場で行っています。
加工から仕上げ工程まで全てMinottiが携わっており、「Made in Italy」のポリシーがMinottiのこだわりです。
Minottiの代表作といえば、HAMILTON SOFA
Minottiは本当にたくさんの家具を製造・販売しており、中でもソファのバリエーションの多さはイタリアブランドで一番かもしれません。
代表作といえば、ロドルフォ・ドルドーニがデザインした「HAMILTON SOFA」です。こちらのソファの全体的なフォルムは一見直線に見えますが、各所に柔らかなアールで用いています。
Minottiの特徴でもありますが、オーソドックスな印象を受けるかもしれません。しかし、空間演出をするには他の家具や部屋との相性が非常に良いデザインのソファとなっています。
Minottiのショールーム
Minottiは、「アイテムではなく、家具が作り出す“空間”を提案する」というビジョンを掲げる一流家具メーカーです。
写真だけでは感じることができない雰囲気がMinotti製品にはあります。やはり、直接お店を訪れて家具そのもののデザインや質感、さらに家具がもたらす空間演出を体験されることをおすすめします。
東京都の南青山にMinottiのショールームが3つあります。アクセスしやすいように、下記に基本情報をまとめておきましたので、ご覧になってください。
- 所在地:東京都港区南青山4-21-26
- 電話番号: 03-6434-0142
- 営業時間: 11:00 ~ 19:00
- 参考サイト:https://minotti.jp/locations/aoyama/
- 所在地:東京都港区南青山5-4-19-B1F
- 電話番号: 03-5778-0232
- 営業時間: 11:00 ~ 19:00 (定休日:水曜日)
- 参考サイト:https://minotti.jp/locations/court/
- 所在地: 東京都港区南青山6-10-18
- 電話番号: 03-5778-0230
- 営業時間: 11:00〜19:00 (定休日:水曜日)
- 参考サイト:https://minotti.jp/locations/tri-angle/
まとめ
今回の記事では、Minottiの特徴と有名デザイナーを解説しました。Minottiは、家具単体で魅せるというよりも、いかに家具が空間演出できるかに着目しているブランドと言えます。
ここ数年発表されるコレクションは、ロドルフォ・ドルドーニだけではなく、Minottiにはなかった個性を持つデザイナーとのコラボーレーションがさらにMinotti製品を魅力的にさせます。
2020年のコレクションでは、どんなデザイナーとコラボして空間を魅せる家具を制作してくれるのでしょうか。