フレックスフォルムという家具ブランドを聞いたことはありますか?イタリアを代表する家具メーカーの一つとして、世界中のセレブから愛されているんです。
今回は、そんなフレックスフォルムの魅力について徹底解説する記事になっていますので、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
(※画像はイメージです。 アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E5%B1%8B%E5%86%85%E3%81%A7-%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A6-%E7%8F%BE%E4%BB%A3-%E5%AE%B6%E5%85%B7-3190104/)
フレックスフォルムとは?

FLEXFORM(フレックスフォルム)は、1970年にピエトロ・ガリンベルティによって設立されたイタリアを代表する高級家具ブランドです。
1970年創業と比較的歴史は浅いですが、最高級素材を厳選して使用しているフレックスフォルムの家具は、世界のセレブを魅了しています。
現代的なデザインで上質な皮革や重量感のあるクッションを使って、スタイリッシュかつシンプルに仕上げるソファが多く開発されています。
さらに、ディテールにこだわったシックなテーブルなど高級感とセンスに溢れた製品を輩出しています。
職人のワークショップから始まったフレックスフォルム
フレックスフォルムの歴史は、元々金メッキの木製家具を専門としていた家具職人のガリンベルティ兄弟が、1959年にアームチェアとソファを作るための職人のワークショップを開いたところから始まります。
1967年に、それまでの職人が集うワークショップから家具製造・販売会社へ徐々に移行し、1970年にフレックスフォルムを創業しました。
この頃から、ジョエ・コロンボやチニ・ボエリなどの主要デザイナーたちと提携して家具制作を行う方針になりました。
フレックスフォルムが、当時まだ建築学生でしたが才能に溢れるアントニオ・チッテリオを、ソファーデザイナーとして雇いました。
世界へ事業展開するフレックスフォルム

1970年代からフレックスフォルムは海外への輸出を開始しました。ドイツのケルン家具見本市に参加し、北ヨーロッパの市場でその名を馳せました。
その後、ヨーロッパでは何年にもわたる経済成長が続き、ガリンベルティ家の2世代目は、ヨーロッパだけでなくアメリカなど海を超えた国々にその商業的視野を広げました。
第3世代の登場により、1990年代後半に輸出はブラジル、ロシア、中国、アメリカ、極東および中東の国々に統合されました。
フレックスフォルムが雇っていたアントニオ・チッテリオは、現在はイタリアンデザインの巨匠になるまでに成長しました。40年以上に渡って、今もなお、フレックスフォルムのデザインの監修を行っています。
フレックスフォルムの特徴
フレックスフォルムは、仕事やプライベートで忙しくて、家に帰ってきても、”家族とリラックスできる家具”を意識してデザイン・製造しています。
もちろん、デザイン性に富んだ作品は多くありますが、モダンな色調に傾きすぎず、流行に囚われないスタイルが、フレックスフォルムの特徴です。
カッコよさで驚かせるというよりも、安心してくつろぐことができる家具をコンセプトにしているようです。
フレックスフォルムに貢献した有名デザイナー①
フレックスフォルムに最も貢献したデザイナーは、「アントニオ・チッテリオ」でした。彼は、40年以上に渡って会社の歴史を作り、その価値を製品に変えました。また、全てのコレクションの調整にも携わっています。
家具のデザイン・制作だけでなく、都市計画、住宅用と商業用の複合建築施設、ショールーム、ホテルの空間計画など、彼の手掛ける事業は幅広いです。
現在、アントニオ・チッテリオは、工業デザイン分野で活動しており、B&B ITALIA、エルメス、サニテックグループ、ヴィトラなど国内外の企業と協働しています。
アントニオ・チッテリオの代表作 A.B.C
「アントニオ・チッテリオ」は数多くの家具をデザインしてきましたが、有名なものとして、1996年に最初に設計されたアームチェアの「A.B.C」があります。
「A.B.C」は小さなソファであるものの、クラシックとモダンな雰囲気を兼ね揃えています。背もたれとシートを前後に伸ばすことができる機械技術は、フレックスフォルム独自の物です。
体が触れるカバーはいつでも取り外し可能で、革張りまたは布張りに変更することができます。
フレックスフォルムに貢献した有名デザイナー②
フレックスフォルムに貢献したデザイナーの一人にイタリア人デザイナーの「ジョエ・コロンボ」がいます。彼は、前衛美術集団モヴィメント・ヌークレアーレを結成しアーティストとして活躍していました。
1962年に、ミラノに自身のデザイン事務所を設立します。彼は建築とインテリアデザインの両方に関心を向けた製品開発者として働き始めました。
1971年に、41歳の若さでこの世を去りますが、次の見出しでも紹介する彼の作品はフレックスフォルムのコレクションに収蔵されています。
ジョエ・コロンボの代表作 Tube Chair
「ジョエ・コロンボ」の代表作の一つに、「Tube Chair」があります。こちらのチェアは、1969年から1976年にかけて、フレックスフォルムと協力して、製造・販売されました。
スモール・ミディアム・ミディアムビッグ・ビッグの4つの大きさのチューブで構成されたチェアであり、元々アーティストだったコロンボらしい新鮮なデザインです。
このチェアの面白いところは、モジュール式のコンポーネントであるために、ユーザーに合わせて自由に組み合わせて、互いに入れ子にもできることです。
フレックスフォルムの正規販売店

フレックスフォルムの商品は、オンラインでも購入することができますが、ぜひ直接取扱店を訪れることをおすすめします。
フレックスフォルムのポリシーは、「最もくつろげる場所は家であってほしい」という思いが込められた家具を生産することであり、その思いは、家具に実際に触れることであなたに伝えてくれるでしょう。
フレックスフォルムを日本で取り扱っている店を下記に書いておいたので、ぜひ参考にしてみてください。
- 所在地:東京都港区南青山6-11-1
- 電話番号:03-6418-5590
- 営業時間: 11:00〜19:00 (定休日:水曜日)
- 参考サイト:https://www.flexform.jp/
フレックスフォルムのまとめ
1970年に会社を設立してから、2020年で創業50年になるフレックスフォルムは、これからも流行に流されずに自社のスタイルを家具を通して伝えていくでしょう。
ここまで、フレックスフォルムの歴史や貢献してきたデザイナーを紹介してきましたが、少しでもフレックスフォルムに興味を持って頂けたら幸いです。
ぜひ一度、正規販売店を訪れ、実際に触れることでフレックスフォルムの家具の良さを体験してみてください。